
朝が来るのが怖い。
目が覚めた瞬間から、もう逃げ場がないとわかるから。
体は動かない。
心は重く沈み、まるで底の見えない沼に沈んでいくようだ。
何もしていないのに、ひどく疲れている。
ただ「生きている」だけで、限界まで消耗している。
周りは普通に動いている。
笑って、話して、働いている。
なのに、自分だけが取り残されている。
「頑張ればいい」
「気の持ちようだ」
そんな言葉が、ナイフみたいに突き刺さる。
頑張れないから苦しい。
気持ちを変えられないから地獄なんだ。
頭の中では、絶えず何かがささやく。
「お前は価値がない」
「消えたほうがいい」
その声は止まらない。
否定しても、振り払っても、また戻ってくる。
逃げ場がない。
どこにも安全な場所がない。
夜になっても、休まらない。
眠れないか、眠っても悪夢に引きずり込まれる。
そしてまた朝が来る。
その繰り返し。
誰にも見えない恐怖。
誰にも理解されない苦しみ。
それが、うつ病の中で生きるということ。



