うつ病と向き合う日々は、まさに戦いのようだ。
特に、身辺整理をする日は、自分自身と向き合う時間が増え、さまざまな感情が交錯する。
今日もその一日だった。
朝起きると、いつものように胸が重く、まるで全身が鉛のように感じられた。
これまでに何度も繰り返してきたこの感覚には、慣れてしまった自分がいる。
しかし、慣れたとは言っても、それが楽になるわけではない。
目を開けた瞬間に感じるこの圧迫感は、一日の始まりを告げるベルのようだ。
それでも、布団から出なければならないと自分に言い聞かせ、ゆっくりと身体を起こした。
朝食を取る気力もないまま、いつも通りコーヒーを一杯淹れて、窓の外を眺めた。
外の景色は変わらず、鳥たちが楽しそうにさえずり、風が木々を揺らしていた。
そんな平和な景色が、どこか遠い世界の出来事のように感じられる。
自分がそこに溶け込むことはできず、ただ静かに見つめるだけだ。
今日の予定は、以前から気になっていた身辺整理だった。
うつ病を患ってからというもの、物事を先延ばしにすることが増え、その結果、部屋には使わなくなったものや思い出の品々が溢れていた。
また、万が一のことがあっても恥ずかしくないようにしておきたい。
それらを整理することは、心の整理にも繋がるとわかっていながら、なかなか手をつけることができなかった。
しかし、今日はそれに取り組むと決めた。
まずは、クローゼットの中から始めた。
古い服や、もう着ることのない洋服がたくさん詰まっていた。
その一つ一つに手を伸ばすたび、過去の思い出が頭をよぎる。
この服を着ていたあの頃は、まだ元気だった。
友人と出かけたり、仕事に打ち込んだりしていた自分がそこにいた。
しかし、今の自分は、もうその時の自分ではない。
同じように振る舞おうとすると、心が悲鳴を上げる。
それが分かっているからこそ、これらの服はもう必要ないと感じた。捨てるか、リサイクルに出すか迷ったが、思い切って手放すことにした。
次に手をつけたのは、棚に置かれた本や雑貨だ。
本は、過去に興味を持っていたテーマや、仕事の参考にしていた資料が多い。
だが、今の自分にとってそれらは重荷でしかなくなっていた。
読む気力もないし、そこに記された情報が今の自分を助けることもない。
それでも、本を手放すことは思ったよりも難しかった。
かつての自分がそれらを大切にしていたことを知っているからだ。
だが、今の自分が必要としていないものを持ち続けることは、過去に縛られることになる。
それに気づいた時、少しだけ心が軽くなった気がした。
昼過ぎになると、身体が疲れてきた。
整理するという行為は、物理的な作業以上に、精神的なエネルギーを消耗する。
それでも、今日はやると決めたことだからと、自分を奮い立たせて続けた。
しかし、午後も遅くなると、やはり限界を感じた。
手を止め、しばらく椅子に座って休むことにした。
その時、ふと考えた。なぜ自分はこんなにも物事を整理するのが苦手なのだろうかと。
答えは明白だった。
うつ病によって、未来に対する希望が見えなくなっているからだ。
未来が見えないと、何をどう整理しても、それが意味を持たないように感じてしまう。
だからこそ、過去にしがみつき、そこに安らぎを求めてしまうのだろう。
しかし、過去に生きることはできない。
過去は変えられないし、そこに戻ることもできない。
自分が生きているのは今であり、未来へと進むしかない。
そのためには、身辺整理を通じて、過去を少しずつ手放していく必要があるのだと、今日改めて感じた。
夕方になり、今日の作業はここで終わりにすることにした。
クローゼットはすっきりとし、部屋も少しだけ広く感じる。
しかし、心の中にはまだ整理しきれないものが残っている。
それでも、一歩前進したことを自分に言い聞かせた。
うつ病との戦いは、決して一日で終わるものではない。
今日のような小さな一歩が、やがて大きな変化をもたらすと信じたい。
明日もまた、少しずつ自分を取り戻していくために、身辺整理を続けていこうと思う。
自分のペースで、無理せず、焦らず。
それが、今の自分にできる精一杯のことだ。
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うつ病をより多くの皆様に知っていただけたらと思います。
#️⃣生きた記録病気に負けないウルトラマンになった３歳児
小児がん末期の記録
良かったら読んでいただけたらと思います
少しでも生きる力をみいだせれば幸いです
https://note.com/reimi_tutu/n/nba0d2059f547
医師にタンパク質を摂りなさいと言われたので。
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水をもっと飲みなさいとのことなので、いつも手元に置いて飲めるように
これを使おうと思う。ストローでもどちらでも飲めるのがいいな。
