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KIZUNA  もう少し 生きてみます。

障害2級 重度のうつ病日記 長男と家族の闘病余命宣告

うつ病で辛い時 493

朝、目が覚めた瞬間から、いつもの重たい感じが体を包み込む。

目を開けるのも、体を起こすのも、まるで何かが圧し掛かっているようで、すぐに動く気力が湧いてこない。

 

今日も、また一日が始まった。

しかし、その「始まり」を迎えること自体が、どこか苦しい。

毎日が戦いであり、特に朝の時間は、どうしても辛さが増す。

 

以前なら「さあ、起きよう」と思える瞬間があるが、うつ状態の時はそれがほとんどない。

今日も、布団の中で何度も目を閉じて、もう少しだけと自分に言い聞かせた。

 

どれだけ時間を無駄にしているかと自分を責めることがあるけれど、それでも動けない自分を許してあげたいという気持ちもある。

 

これは、ただの怠けではなく、心が本当に重く感じている証拠だから。

どうにかして布団から出ることができた。

 

体を引きずるようにして、キッチンに向かう。

お湯を沸かすためにガスコンロを点けるのも、手を伸ばすのが億劫だ。

 

それでも、やっとの思いでお茶を入れる。

その一瞬一瞬が、自分にとっては大きな達成感だ。

 

小さなことでも、今はそれが大きな意味を持つ。

お茶を飲んで一息ついても、心は依然として重い。

 

無気力感、空虚感、そして圧倒的な疲労感が、体の隅々にまで広がっている。

何をしても楽しくない。

 

好きだった趣味も、今は手が出ない。

音楽を聞く気力も、読書をする気力も、映画を観る気力も、すべてが消えたように感じる。

 

心の中で、何度も「どうしてこんなに辛いんだろう」と問いかけるが、その答えがわからない。

 

突然この辛さは押し寄せてくる。

自分が何をしたいのか、どうしてほしいのか、何が必要なのかが、全く見えない。

 

それだけで、さらに不安になる。

今日、私はあえて少し外に出ることにした。

 

天気が良くて、外の空気が気持ちよさそうだったからだ。

外に出れば、少しは気分が変わるかもしれないと思って。

 

外に出ると、冷たい風が顔に当たる。

しばらく歩いてみたものの、すぐに疲れてしまう。

 

周りの人々はそれぞれ忙しそうに歩き、私とはまったく違う世界に生きているように感じる。私もあんなふうに元気に見える人間でありたかったけれど、今はそれができない。

 

歩きながら、私はまた無力感を感じる。

ただ、ひとつだけ、外に出たことがよかったと思うことがある。

 

それは、歩いている間、ほんの少しだけでも自分の体に意識を向けることができたことだ。

たとえば、歩くことができているという事実に気づく。

 

手のひらに感じる風、地面を踏みしめる足の裏の感覚。

こうした小さな体験が、私にとっては今の私を支えるひとつの希望になりつつある。

 

それでも、帰宅するとやはり心はまた沈む。自分が何をしてもダメだと感じる。

うつ病の症状が厄介なのは、周囲の人にその辛さを理解してもらえないことも多いからだ。

 

私の「普通」に見える顔が、実際には全く普通ではないということを、誰もが理解するのは難しい。

 

私を見た人々は、「元気そうだね」と言ってくれるかもしれないが、その言葉がさらに私を孤独にさせることもある。

 

それでも、今日は少しでも自分を大切にしようと思った。

たとえば、無理に何かをしなくてもいいと許すこと。

 

今の自分の状態を受け入れて、できる範囲でできることをすること。

たとえそれが、ほんの少しの掃除だったり、お茶を飲むことだったり、ベッドで横になることだったりしても。

 

ときどき、こうした日々が永遠に続くのではないかと恐れることがある。

出口が見えないような気がして、先が真っ暗に感じる。

 

でも、少しでも希望を持つことを忘れたくないと思う。

希望を持って、毎日を過ごすことができるように、何かを探し続けることが、今の私には必要だ。

 

最後に、今日の自分を褒めることにした。

外に出て歩いたこと、お茶を入れたこと、少しでも前向きに考えようとしたこと。

 

それらは、どんなに小さなことであっても、私にとっては価値のある出来事だと思うから。

明日もまた同じような辛さがやって来るかもしれない。

 

でも、少なくとも今日は、少しだけ自分に優しくなれた。

 

明日もまた、この優しさを自分に与えてあげられるように、少しだけでも希望を持って生きていけたらと思う。

 

 

 

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医師にタンパク質を摂りなさいと言われたので。

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めっちゃ勉強になって感動した。

 

うつで疲れやすくて読んでみました。

すごくいい本に出会えた。