朝目を覚ましたとき、またいつもの重い感覚が体中を包み込んでいた。
起き上がるのが苦痛で、布団の中でただ天井を見つめていた。
時計を見るともう10時を過ぎていて、「また無駄に時間を過ごしてしまった」という自己嫌悪が押し寄せる。
起きなければ、動かなければと思うけれど、体が言うことを聞かない。
頭の中では「何のために動くの?」「誰が期待しているわけでもない」という声が響き、重い体とその声に引きずられるようにして、また目を閉じてしまった。
30分ほどしてやっとのことで布団から這い出したけれど、何をする気力も湧かない。
着替えるのさえも億劫で、パジャマのままリビングのソファに腰を下ろす。
テレビをつけても内容が頭に入ってこないし、スマホをいじっても何も楽しくない。
それでも、ただ無音の空間にいるのが辛くて、何かしらの音が欲しかった。
昼食はレトルトのカレーを温めて済ませた。
本当はちゃんとした食事を食べた方がいいのは分かっているけれど、そのエネルギーがどうしても出ない。
「これでも十分」と自分に言い聞かせながら食べたけれど、どこかで自分を責めている気持ちがある。
午後も何をするでもなく、ただ時間が過ぎていく。
以前は趣味だった読書や音楽も、今は楽しめない。
好きだった小説を開いてみても数行読むだけで閉じてしまうし、音楽をかけても心が動かない。
昔はあれほど楽しんでいたのに、今は何も感じられない自分が情けなくて、また泣きたくなる。
夕方、散歩に出てみようと思ったが、玄関を出たところで引き返してしまった。
外の空気に触れるのは怖いし、人の目が気になる。
「自分がこんなに弱っている姿を見られたらどう思われるだろう」と考えると、足がすくんでしまう。結局、窓から外を眺めているだけで終わった。
夜になっても気持ちは晴れないままだ。
少しだけネットでうつ病に関する記事を読んでみたけれど、「がんばらなくていい」「自分を大切にして」といった言葉が逆に重荷に感じられる。
「自分を大切にするってどういうことだろう」「こんな自分でも価値があると思える日は来るのだろうか」と考え込んでしまう。
夜ご飯も簡単に済ませ、またソファに戻る。
ベッドに行くのが怖い。
眠れない夜が続くのが辛いし、明日もまた今日と同じような一日が来ると思うと、心が苦しくなる。
でも、それでも時間は進んでいくから、仕方なくベッドに入った。
今日も何もできなかった。
それでも、一日を終えたことは事実だ。
この文章を書いている間にも、少しだけ涙が出た。
涙を流せる自分がまだいることが、少しだけ救いだと思いたい。
明日は、もう少しだけ楽になれるだろうか。
少なくとも、今日ここにこの気持ちを残せたことで、ほんの少しだけでも前に進めたような気がする。
これが、私の今日という日だった。
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うつ病をより多くの皆様に知っていただけたらと思います。
#️⃣生きた記録病気怪獣と戦うウルトラマンになった3歳児
小児がん末期の記録公開
良かったら読んでいただけたらと思います
少しでも生きる力をみいだせれば幸いです
https://note.com/reimi_tutu/n/nba0d2059f547
医師にタンパク質を摂りなさいと言われたので。
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水をもっと飲みなさいとのことなので、いつも手元に置いて飲めるように
これを使ってる。ストローでもどちらでも飲めるのがいいな。
めっちゃ勉強になって感動した。
うつで疲れやすくて読んでみました。
すごくいい本に出会えた。