朝起きた瞬間から、心が重く、まるで体全体に鉛が詰まっているような感覚だった。
布団から出ることすらできず、時計の針が無情にも進む音だけが耳に響いていた。
「今日も何もできないんだな」と自己嫌悪に陥りつつも、動けない自分を責めることすら無意味に思えてきた。
何とか気力を振り絞り、昼近くになってから起き上がった。
しかし、そこからがまた苦痛の連続だった。
何をしようとしても集中できず、頭の中が霧がかったような感じがする。
メールを確認しようとしても、文字が目に入ってこない。
好きだったはずの音楽をかけても、ただノイズにしか聞こえない。
あんなに楽しかったことが、今では何も感じられない。
これが「アネドニア」というものなのかと、ぼんやりと思った。
食事の時間になっても、食欲はまったく湧かなかった。
冷蔵庫を開けてみても、何を食べたいのか分からない。
仕方なく、簡単に用意できるインスタント食品を口に運んだが、味がしない。
食べることですらエネルギーを使うことに気づかされる。
食べ終わった後、無駄に時間を過ごしてしまったような罪悪感が押し寄せてきた。
午後はさらに辛かった。
何か生産的なことをしなければと思い、机に向かってみたものの、手が動かない。
頭の中では「これくらいやれないなんて情けない」と繰り返し自分を責める声が聞こえてくる。
だが、同時に「仕方ない、今は休む時期なんだ」と自分を慰めるような声もあって、心が引き裂かれるようだった。
夕方になり、ようやく外の空気を吸おうと思い立ち、少し散歩に出てみた。
しかし、道を歩きながらも周りの景色がぼやけて見える。
何を見ても感動が湧かず、ただ歩いているだけの自分が虚しい。
途中、近所の人に挨拶をされても笑顔を作るのが精一杯で、声が震えてしまった。
その後は、家に帰る途中で涙が溢れてきて、止めることができなかった。
夜、ベッドに横たわりながら今日一日を振り返ったが、達成感も充実感も何もない。
ただ「生き延びただけ」という感覚だった。
SNSを見ても他人の幸せそうな投稿が目に入るたびに、さらに自分が惨めに感じるだけだった。
そこで携帯を閉じ、ただ天井を見つめながら、自分の存在意義を問い続けた。
どうしてこんなに生きるのが辛いのか、どうして自分だけがここまで苦しまなければいけないのか。
結局、眠ることもできず、ただ時間が過ぎるのを待つしかなかった。
薬を飲んでも効かない夜があることを思い知り、深夜2時を過ぎた頃には完全に絶望感に包まれていた。
唯一の救いは、明日が少しでも今日よりも楽になればというわずかな希望だ。
これが、今日の私の一日だった。
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医師にタンパク質を摂りなさいと言われたので。
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