夜の帳が降りる頃、今日も静かな時間がやってきた。
部屋の明かりを消し、ベッドに横たわる。
体は疲れているはずなのに、心のざわめきが収まらず、目を閉じても眠りにつけない。
時計の秒針の音だけが、静かな部屋に響く。
私は昔から夜型の人間ではなかった。
太陽の光を浴び、日中に活動し、夜になると心地よい疲労感に包まれて自然と眠りに落ちる。そんな当たり前の日常が、今では遠い記憶の中の出来事のようだ。
うつ病を患ってからというもの、眠りは私にとって奪われた贅沢となった。
眠れない理由は様々だ。
胸の奥で広がる漠然とした不安、やり残したことに対する自己嫌悪、未来への恐怖、そして、頭の中で繰り返される「自分は価値がない」という思考。
それらが私を夜ごと苦しめる。
そして眠れないことで、また新たな自己嫌悪が生まれる。
眠ろうとすればするほど、意識が冴えてしまうのが不思議だ。
今日もベッドの上で右を向き、左を向き、何度も体勢を変える。
それでも睡魔は訪れない。
布団の温もりも、心地よい音楽も、眠気を呼び起こしてはくれない。
そんな中で、心の中にぽっかりと空いた穴がますます広がっていくのを感じる。
「どうして私はこんな風になってしまったんだろう」と、問いかけても答えは出ない。
ただ、胸が苦しくなるだけだ。
でも、夜中に一人で泣きたくなるようなこんな時間にも、わずかな救いがある。
それは、自分を責めるのをやめることだ。
眠れなくてもいい、今日はそのままでいい。
そう自分に言い聞かせると、少しだけ呼吸が楽になる。
布団の中でスマートフォンを開き、優しい音楽を聴いたり、心が穏やかになる詩を読むこともある。
眠れない夜が終わるのを、ただ静かに待つだけの時間も悪くないのかもしれない、と少しだけ思える。
明日もきっと、同じように眠れないかもしれない。
それでもいい。それが今の私だと、少しずつ受け入れる努力をしている。
この長い夜が明けた時、少しでも心が軽くなることを願いながら。
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うつ病をより多くの皆様に知っていただけたらと思います。
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医師にタンパク質を摂りなさいと言われたので。
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