朝、目を覚ました瞬間から、胸の奥に重い鉛のような感覚が押し寄せてきた。
いつもと変わらないベッドの感触、窓から差し込む淡い光、静かな部屋の音。
それなのに、なぜか全てが遠く、現実感がない。体が動かないわけではないけれど、起き上がる気力が湧いてこない。
ただ、ここに横たわったままでいいんじゃないかと、そんな考えが頭を巡る。
「今日も無理だな」と心のどこかで呟いている自分がいる。
やらなきゃいけないこと、連絡を返さなきゃいけない人たち、部屋の片付け、食事の準備。
それらが頭の中に浮かび上がるたび、心がズシリと重たくなる。
「できない自分」が情けなくて、無力感が増すばかりだ。
午前中は、ただベッドの中で過ごした。
起きなきゃ、動かなきゃ、と思う一方で、体も心もそれを拒絶している。
結局、スマホを何度も手に取り、無意味にSNSをスクロールしたり、何度も同じニュースを読んだりするだけで時間が過ぎていく。
何を見ても、何を読んでも、心が動かない。ただ虚無だけがそこにある感じだ。
昼頃になって、ようやく体を起こして簡単に何かを食べた。
でも、食事も楽しみではない。
ただ胃を満たさなきゃ、体が壊れるからという義務感だけで口に運んだ。
それさえも面倒で、何度も途中でやめたくなった。
午後は少し外に出ようとしたけれど、玄関のドアを開けるのが怖かった。
外の世界があまりにも遠く、自分がそこに属していない気がする。
結局、外出するのは諦め、再び部屋に戻った。
部屋の中は安全な場所のはずなのに、ここでも心は落ち着かない。
夕方になると、一日の終わりが近づいていることに気づいて焦りを感じた。
何もできなかった。今日も何も変わらなかった。
時間だけが無情に流れ、自分だけがその流れから取り残されている気がする。
この無力感と自己嫌悪が夜になるとさらに強くなるのが、いつものパターンだ。
でも、こうして日記を書いている間だけは少し心が落ち着く気がする。
言葉にすることで、自分の気持ちが少し整理されるような感覚がある。
たとえ誰にも見せないものでも、こうして自分と向き合うことで、ほんの少しだけ自分を受け入れられる気がする。
今日はこれ以上何もできないかもしれない。
それでも、こうして一言一言を紡ぐことで、自分がここにいる証を残せた。
それが今日の「無理な日」の中で、ほんの少しだけ前に進んだような気がした瞬間だった。
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医師にタンパク質を摂りなさいと言われたので。
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