今日もまた、重たい朝が始まった。
目覚まし時計が鳴った瞬間、まるで体中に重りを付けられたかのような感覚に襲われる。
布団の中で「起きなければ」と頭では分かっているのに、体が言うことを聞かない。
それどころか、目を閉じて現実から逃げたいという衝動に駆られる。
朝食を取る元気もなく、ただベッドの中で時間を浪費していると、罪悪感がじわじわと胸を締め付ける。
「普通の人ならとっくに活動を始めている時間なのに、自分は何をやっているんだろう」と思うたび、自己嫌悪に押しつぶされそうになる。
でも、これが病気なんだと自分に言い聞かせる。
責めたって何も変わらないと分かっているのに、思考はぐるぐると堂々巡りを続ける。
昼頃になってようやく布団から抜け出す。
鏡の中の自分の顔を見て、さらに落ち込む。髪はぼさぼさで、顔色も悪い。
「これが自分なんだ」と思うと、悲しみがこみ上げてくる。
食事をしようと思っても、食欲はなく、無理やりパンと味噌スープを一口食べるだけで精一杯だった。
午後は少しでも気を紛らわせようと、好きだった本を手に取ってみる。
昔は一気に読み切れるほど夢中になった作品なのに、今はページをめくる気力さえわかない。
本の文字が目に入るが、内容が頭に入ってこない。
結局、読書も諦めてソファに座り込み、ただ時間が過ぎていくのを眺めるだけになった。
夕方、外の空気を吸いたいと思い散歩に出た。
しかし、道行く人々の笑顔や活気にあふれる姿を見るたびに、自分との差を感じてしまう。
「自分はあんなふうに笑える日が来るのだろうか」と思うと、涙が止まらなくなり、早々に家に戻るしかなかった。
夜になると孤独感が一層深まる。
家族や友人のことを考えるが、連絡を取る気力がない。
もし話したとしても、「元気になった?」とか「頑張ってる?」と言われるのが怖い。
それに対してどう答えればいいのか分からない。
だから、結局一人で静かに夜を過ごすことになる。
今日一日を振り返ると、ほとんど何も成し遂げられなかった自分にまた失望してしまう。
でも、これも病気の一部だと少しだけ自分を許してみる。
明日も同じような一日になるかもしれない。
それでも、生きていることだけで精一杯なのだと、自分に言い聞かせて眠りにつく。
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良かったら読んでいただけたらと思います
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医師にタンパク質を摂りなさいと言われたので。
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