朝、目が覚めた。いや、正確には目が覚めてしまった。
もう少し眠っていたかったけれど、体の中にある何かが「起きろ」と命じてくる。
寝ているときだけが唯一、何も考えずにいられる時間なのに。
カーテンの隙間から差し込む光が目に痛い。スマホを手に取るけれど、通知はほとんどない。誰かと繋がりたい気持ちはあるのに、誰とも関わりたくない。
SNSを開けば、他人の幸せそうな投稿が流れてきて、それを見るだけで心がどんどん沈んでいく。
「何のために生きているんだろう」
この言葉が頭の中をぐるぐると回る。
毎日同じことを考えて、同じことを感じて、それなのに何も変えられない。
布団から出ることすらできずに、時間だけが無駄に過ぎていく。
時計を見るともう昼近くだった。
やるべきことができない
本当はやらなきゃいけないことがある。
部屋の掃除、洗濯、食事。
でも、どれもできそうにない。
頭の中では「やらなきゃダメだ」とわかっているのに、体が言うことを聞かない。
まるで重い鎖で縛られているようだ。
冷蔵庫を開けてみるけれど、何も作る気力が湧かない。
かといって、コンビニに行く元気もない。
結局、昨日の残りのパンを少しかじって、またベッドに戻った。
食べることすら面倒に感じる日が増えてきた。
「このままでいいのかな」
でも、「変えなきゃ」と思うことさえ、もう疲れる。
人と話せない
スマホには未読のメッセージがいくつかある。
でも、返信できない。
何をどう返せばいいのかわからないし、そもそも文章を考えること自体が苦痛だ。
誰かと話したい気持ちはあるのに、いざメッセージを打とうとすると、指が止まる。
友人が「元気?」と送ってくれたメッセージを開いて、そのまま閉じる。
元気じゃないと正直に言っても困らせるだけだし、「元気」と嘘をつくのも辛い。
結局、何もできないまま時間だけが過ぎていく。
夜が怖い
夕方になると、気持ちがさらに沈む。
部屋の電気をつける気力もなく、薄暗い中でただぼんやりと天井を見つめる。
夜が来るのが怖い。何もできなかった今日という日が終わり、また何もできない明日が来る。
「私は何のために生きているんだろう」
何度も繰り返し頭に浮かぶこの言葉が、私をどんどん押し潰していく。
もうずっと、心の中に大きな穴が空いているみたいだ。
何をしても埋まらないし、何をしても満たされない。
眠る前に、またスマホを開く。
SNSを見ても、メッセージを開いても、何も変わらないのに、それでも手が勝手に動く。
意味のないスクロールを繰り返しながら、ぼんやりとした意識のまま、また明日が来るのを恐れている。
「もう疲れたな」
でも、明日もまた、こうして目が覚めてしまうのだろう。
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https://note.com/reimi_tutu/n/nba0d2059f547
医師にタンパク質を摂りなさいと言われたので。
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