うつ病との出会い
私がうつ病を発症したのは、随分前のことでした。
それまでは普通に働き、友人と遊び、日常をこなしていたつもりでした。
しかし、ある日を境に、気づけば何をしても楽しく感じられず、どんなことにも興味が持てなくなりました。
最初は「ただの疲れだろう」と思い、無理をして働き続けていましたが、次第に心も身体も動かなくなっていきました。
朝起きるのがとても辛く、布団から出ることすら苦痛に感じる日々。
食事をする気力もなくなり、何を食べても味がしない。
友人や家族と話すのも億劫になり、外出するのも避けるようになりました。
そんな状態が何ヶ月も続き、ついに私は病院に行く決心をしました。
診断と治療の始まり
精神科の先生に症状を話すと、即座に「うつ病ですね」と診断されました。
その言葉を聞いた瞬間、安心したような、でもどこか受け入れたくないような複雑な気持ちになったのを覚えています。
薬に頼ることに抵抗があったものの、「このままではどうしようもない」と思い、飲み始めることにしました。
医師からは「薬の効果が出るまでに時間がかかる」「焦らずにゆっくりと休むことが大切」と言われました。
しかし、すぐに元の自分に戻れるわけではないとわかっていても、焦る気持ちは拭えませんでした。
何もできない自分に苛立ち、自己嫌悪に陥る日々が続きました。
うつ病の波
うつ病は回復と悪化を繰り返す病気だと言われますが、まさにその通りでした。
「少し良くなったかな?」と思っても、数日後にはまたベッドから出られなくなる。
そんな状態を何度も繰り返し、「自分は一生このままなのではないか」と絶望することもありました。
特に辛かったのは、社会と自分を比較してしまうことでした。
SNSを開けば、友人たちは仕事で活躍し、旅行に行き、楽しそうな毎日を送っている。
一方、私は何もできず、ただ家で横になっているだけ。
「自分はなんて価値のない人間なんだろう」と考えるたびに涙が止まらなくなりました。
カウンセリングの先生は、「うつ病の回復には時間がかかること」「今は休むことが必要な時期」と言ってくれました。
でも、頭では理解していても、心がついていかない。
焦る気持ち、自己嫌悪、自責の念がどんどん膨れ上がり、ますます動けなくなっていきました。
小さな一歩を踏み出す
そんな中で、私は「できることを少しずつ増やしていこう」と思うようになりました。
最初は本当に小さなことから始めました。
朝、カーテンを開ける。
ベッドから出て顔を洗う。
温かいお茶を淹れる。
それだけでも、「今日はこれができた」と自分を褒めるようにしました。
少し元気がある日は、近所を散歩するようにしました。
最初は5分歩くだけでも疲れてしまいましたが、次第に10分、15分と距離を伸ばせるようになりました。
外の空気を吸い、季節の移り変わりを感じることで、ほんの少しだけ気持ちが楽になった気がしました。
また、昔好きだったことを少しずつ再開してみました。
音楽を聴く、本を読む、映画を見る。
最初は何も楽しめませんでしたが、「好きだったもの」に触れることで、少しずつ感情が戻ってくるのを感じました。
うつ病と共に生きる
うつ病は簡単に治る病気ではありません。
今でも調子が悪い日があり、「何もしたくない」「消えてしまいたい」と思うことがあります。
でも、そんな日があってもいい。
自分を責めずに、「今日は休む日」と受け入れることが大切なのだと学びました。
少しずつ、少しずつ前に進めばいい。
たとえ昨日より少し調子が悪くても、それは決して「後退」ではない。
休むことも回復の一部なのだと、自分に言い聞かせながら生きています。
今は、「生きているだけで十分」と思えるようになりました。
無理をせず、自分のペースで、これからもゆっくりと歩んでいきたいと思います。
最後まで読んでいただいてありがとうございます。
↑今回もクリック応援お願いできませんか。
生きる励みになります。
よろしくお願いいたします。
うつ病をより多くの皆様に知っていただけたらと思います。
下段よりシェアしていただけたら嬉しいです。
#️⃣生きた記録病気怪獣と戦うウルトラマンになった3歳児
小児がん末期の記録公開
良かったら読んでいただけたらと思います
少しでも生きる力をみいだせれば幸いです
https://note.com/reimi_tutu/n/nba0d2059f547
医師にタンパク質を摂りなさいと言われたので。
広告
私の時にこれらを利用してたら、また違った人生だったかもしれない。
うつの時ってひとりではどうにもならないよね