朝、目が覚めた瞬間、体が重く感じた。
まるで全身に鉛が詰まっているような感覚。
布団から出ようとするけれど、体が言うことを聞かない。
何もかもが億劫で、ただ天井をぼんやりと見つめる。
起き上がる理由が見つからない。
昨日の夜、眠れなかったのも影響しているのかもしれない。
布団に入っても、頭の中がずっとざわざわしていた。
過去の嫌な記憶が次々と浮かんできて、何度も思考のループにはまる。
「あのとき、もっとこうしていれば」
「なんで自分はこんなにダメなんだろう」
そんな考えが止まらなくなって、気づけば外が明るくなっていた。
やっとの思いで布団から出る。
だけど、動くのがつらい。
顔を洗おうと思うのに、その「顔を洗う」という行為がものすごく遠いものに感じる。
洗面所まで歩くこと、蛇口をひねること、手を動かして顔をこすること、その一つひとつが重労働のように思える。
それでもなんとか顔を洗う。
冷たい水が肌に触れて、ほんの少しだけ目が覚める。
でも、心の重さは変わらない。
朝食は食べられなかった。
食欲がまったくない。
何かを食べないといけないことは分かっているけれど、食べる気力がわかない。
冷蔵庫を開けて、何かを探すけれど、何も手に取る気になれない。
そのまま冷蔵庫を閉めてしまう。
食べることすら面倒だと感じる自分が嫌になる。
外は晴れている。
でも、それを見ても何の感情もわかない。
昔は青空を見るのが好きだったはずなのに、今はただ「明るいな」と思うだけ。
カーテンを閉めたくなる。
外の世界と自分の間に壁を作るように。
今日は何かしようと思っていたはずなのに、気がつけば時間が過ぎている。
スマホを手に取る気にもなれず、テレビをつける気にもなれず、ただぼんやりと時間が流れていく。
何かをしなきゃいけないのに、何もできない自分が嫌になる。
でも、どうすることもできない。
昼過ぎになって、少しだけ横になる。
眠れるわけではないけれど、体を横にしていると、少しだけ楽な気がする。
でも、心の中では焦りが募る。
何もしていない、何もできていない、時間だけが過ぎていく。
そんな焦りが胸の奥でずっとくすぶっている。
でも、それに抗う気力がない。
夕方になって、やっと何かを食べようと思う。
でも、食べる気力はない。
簡単なものを口にするだけ。
それだけでも精一杯だった。
何かを食べたからといって元気が出るわけでもないけれど、少しだけ「生きている」という実感がわく。
夜が近づくにつれて、不安が増していく。
夜になると、また一人になる。
暗闇の中で、考えたくもないことを考えてしまう。
過去の失敗、未来の不安、今の自分の無力さ。
どれも考えたところでどうにもならないのに、頭の中でぐるぐると回り続ける。
また眠れない夜が来るのだろうか。
そう思うと、さらに不安になる。
でも、眠るための力すら残っていない。
今日もまた、何もできなかった。
ただ生きているだけの一日だった。
でも、それでもいいのかもしれない。
生きているだけで十分なのかもしれない。
そう思おうとする。
でも、それすら難しい。
明日はもう少しだけ楽になっているといいな。
そんな願いを抱きながら、また夜を迎える。
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医師にタンパク質を摂りなさいと言われたので。
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うつの時ってひとりではどうにもならないよね