朝、目が覚めた。
というより、ただ意識が戻ったというほうが正しい。
眠ったという感覚がなく、気がついたら時間だけが進んでいた。
昨夜も例によって、布団の中で何度も寝返りを打ち、天井を見つめ、意味のない思考の渦に巻き込まれていた。
頭の中がざわついていて、思考が止まらないのに、ひとつも前向きなことは考えられない。
むしろ「なぜ生きているのか」
「今日もまた一日が始まるのか」
という、どうしようもない絶望と疲れだけが重たくのしかかってくる。
体がまったく動かない。
起き上がる理由がない。
いや、理由がないわけじゃない。
郵便物だって数日放置しているし、病院にも連絡しなければならない。
でも、「やらなければいけないこと」が、巨大な岩のように目の前に立ちはだかっていて、手も足も出せない。
どれかひとつでも動かせたら違うのに、それすらできない自分が、また自己嫌悪を深めていく。
みんなが当たり前のように生活している。
仕事をして、友達と笑い合って、日々の些細なことに幸せを感じている。
それを見ているだけで、胸がギュッと締め付けられるような痛みが走る。
なぜ自分にはそれができないのか?
なぜ、自分だけがこんな場所に閉じ込められているのか?
自分を責める言葉が、頭の中でひたすらループする。
「お前はダメな人間だ」
「生きている価値がない」
「誰の役にも立っていない」
「何もできないくせに、なぜまだここにいる?」
昼になっても、布団から出ることができなかった。
お腹は空いているような気がするけれど、何を食べたいかも分からない。
買いに行く気力もない。
カップ麺の残りさえなく、結局何も口にしなかった。
栄養失調になっても仕方ない。
自分の命に価値があるとも思えない。
だから、どうでもいいのだ。
体がどれだけ弱っても、誰かが助けてくれるわけじゃないし、仮に誰かが声をかけてくれたとしても、それに応えるだけの気力すらもうない。
午後になってようやく、トイレに行くためだけに起き上がった。
鏡に映った自分の顔を見て、心の底から嫌気が差した。
疲れきった目、無精ひげ、油っぽい髪。
こんな姿の自分を、自分自身ですら見たくないのに、他人がどう思うかなんて考えたくもない。
これが本当に人間なのか。
生きているって、なんなんだろう。
生きてるふりをしているだけなんじゃないか。
夜になっても、状況は変わらない。
部屋の明かりをつけるのさえ面倒で、薄暗い中でスマホをいじる。
ネットニュースを読みながら、またもや不安と怒りと虚無に押しつぶされる。
世界は残酷で、自分はその残酷さの中に埋もれている。
誰も手を差し伸べてくれないし、自分も誰かに助けを求める力がもう残っていない。
泣きたいけれど、涙も出ない。
ただただ、時間だけが過ぎていく。
本当に、死んだほうが楽なんじゃないかと考える。
でも、死ぬことすら怖い。
怖いというより、準備もできていないし、もし失敗したらと思うと、それすらできない。
生きることもできず、死ぬこともできず、この中途半端な場所に閉じ込められて、ずっと苦しみ続ける。
それが「うつ」という病気なのだと、あらためて痛感する。
これは甘えじゃない。
サボっているわけでもない。
ただ、苦しんでいる。
ただ、生きているだけで精一杯なのだ。
明日もまた、こんな一日が繰り返されるのだろうか。
希望なんてものはとうに失われている。
今の自分にできることは、ただこうして気持ちを書き出すことだけ。
誰かに届かなくてもいい。
ただ、自分の心の中にある叫びを、どこかに吐き出したかった。
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医師にタンパク質を摂りなさいと言われたので。
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私の時にこれらを利用してたら、また違った人生だったかもしれない。
うつの時ってひとりではどうにもならないよね
私は大変だったんだ