今日も朝が来てしまった。
眠ったような眠っていないような、そんな感覚で目を覚ました。
頭が重くて、身体も鉛のようにだるい。
起きる理由が見つからない。
けれど時間は無情に流れていて、時計の針がまた一つ「やらなければいけない何か」に近づいていることだけは分かる。
カーテンの隙間から差し込む光が、妙に冷たく感じた。
春のはずなのに、私の心の中はまだ冬が続いている。
気温も、天気も、季節も、私の内側には届かない。
今日は何も予定がない日だった。
けれどそれが救いにも感じられず、むしろ「何もできない自分」を一日中突きつけられる時間になるのではという不安が胸に広がっていた。
布団の中でスマホをぼんやり眺めていると、SNSのタイムラインに誰かの楽しそうな投稿が流れてきた。
旅行に行った人、友達と会って笑っている人、目標に向かって努力している人。
みんな生きているなあと思った。
ちゃんと生きている。
私はただ、今日という日をやり過ごすことで精一杯なのに。
朝食は結局とらなかった。
お腹は空いていた気もするけれど、何を食べたいかも分からなかったし、台所まで立ち上がる気力もなかった。
栄養バランスとか体調管理とか、そんなことは考える余裕もない。
生きているだけで精一杯。
自分を責める気力すら、今日はなかった。
午前中はほとんど布団の中で過ごした。
ウトウトしながら、何度も過去のことを思い出していた。
あのとき、もっとこうしていたら違ったのかなとか、あの選択が間違っていたのかもしれないとか、そんな後悔ばかりが頭の中をループする。
思い出したくもないのに、勝手にフラッシュバックのように湧き上がってくる。
脳が私に罰を与えているみたいだ。
私が悪いんだと、延々と言い聞かせてくる。
昼過ぎ、少しだけ勇気を出してベランダに出てみた。
風は穏やかで、木々の葉が揺れる音がかすかに聞こえた。
ほんの数分だったけど、空を見上げた。
空は青くて、そこだけは変わらず広がっていた。
その瞬間、少しだけ「世界はちゃんと存在してるんだな」と感じた。
でも同時に、自分がその世界から取り残されているような孤独も感じてしまった。
私はどこにも属していない、誰の世界にも必要とされていない、そんな感覚。
午後も何もできなかった。
読みかけの本も開けず、録画していた番組にも手が伸びなかった。
何かをするためのエネルギーが、どこにもない。
思考することさえしんどくて、ただただ天井を見つめていた時間がどれくらいあっただろう。
夕方、少し罪悪感に似た感情が湧いてきた。
「こんなふうに一日を無駄にしてしまっていいのか」「もっと頑張るべきだったんじゃないか」でも、その「頑張る」がどこにあるのか分からない。
そもそも「頑張れる状態」ってなんだろう。
うつ病になる前の私は、もっといろんなことに意欲的だった気がする。
でも今は、あの頃の自分が別人のように思える。
夜になって、ようやく少しだけ食事を口にした。
インスタントのスープとパン。それだけ。
でも、今日はそれができただけでも、ほんの少しの達成感があった。
こんなふうに、何か一つでもできたら自分を褒めてあげるべきなのかもしれない。
分かっているけど、なかなかそうは思えない。
でも、「自分を責めないこと」が、今日できた唯一の前向きなことかもしれない。
今この日記を書いている時間も、本当はしんどい。
でも、こうして言葉にすることで少しだけ自分を客観的に見られる気がする。
「ああ、自分は今日も生きていたんだな」って思える気がする。
今日という一日は、きっと他の誰から見たら「何もしていない日」かもしれない。
でも、私にとっては「生き抜いた日」だった。
誰かに理解されなくても、自分だけは知っている。
それだけでも、少しは意味があるのかもしれない。
明日もまた、きっとしんどい。
でも、今日と同じように、なんとかやり過ごすことができたら、それでいい。
少しずつでも、自分を許しながら生きていけたら。
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医師にタンパク質を摂りなさいと言われたので。
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私の時にこれらを利用してたら、また違った人生だったかもしれない。
うつの時ってひとりではどうにもならないよね
私は大変だったんだ