うつ病という名の終わらない地獄
今日も、また目が覚めてしまった。
眠ることは逃げ道だったのに、朝という名の拷問がまた訪れる。
希望も期待もない朝。
まぶたの裏側で「もう終わっていてほしい」と祈ったはずなのに、それでも心臓は律儀に鼓動を刻んでいる。
どうして生きているのだろう。
どうして生かされているのだろう。
起き上がるだけで、肉体が鉛のように重い。
魂が腐っているような倦怠感が全身を包み込み、まるで重力が10倍にでもなったかのように身体を動かすことができない。
顔を洗うことも、歯を磨くことも、着替えることも、息をすることすら億劫で苦しい。
空気が肺に入ってくるだけで「また生き延びてしまった」と絶望する。
鏡を見れば、そこにいるのは生きた人間ではない。
生気を失った目、口角の下がった能面のような顔。
これは「自分」などではない。
いつからこんなものになってしまったのだろう。
昔の写真を見れば笑っているのに、今の自分は笑い方すら忘れてしまった。
ただ生存しているだけの肉塊。
ただの器。
中身はとうに死んでいる。
周囲の音も色も温度も、どこか遠くにあるように感じる。
感覚が鈍く、世界が灰色のフィルターで覆われている。
美しいものを見ても、嬉しい話を聞いても、心はぴくりとも動かない。
まるで世界から切り離された亡霊のようだ。
声をあげても誰にも届かない。
そもそも、声を出す気力もない。
何もしていないのに、ひたすら疲れる。
横になっているだけなのに、なぜこんなにも心が削れていくのだろう。
時間だけが粛々と過ぎていく。
スマートフォンを見る気にもなれず、テレビもつけず、ただ天井を眺める。
気づけば数時間が経っている。
何をしていたのかも覚えていない。
生きているというより、朽ちていくという感覚が近い。
外に出ることは地獄。
人の目が怖い。
誰かと会うのが苦しい。
普通の人たちは「おはよう」と笑い、「今日も頑張ろうね」と言う。
その言葉が鋭い針のように胸に突き刺さる。
頑張るという概念すら、うつ病の脳には理解できない。
ただ生きているだけで、もう限界なのだ。
家族や友人の優しさすら、今の自分には重荷でしかない。
「心配してるよ」「何かしてほしいことある?」そう言われるたびに、自分が迷惑な存在なのだと実感してしまう。
何もしてあげられない。
何も返せない。
愛される価値すらないゴミのような存在。
それが今の自分だ。
希死念慮が頭から離れない。
死にたいというより、「消えたい」という感覚。
何の痕跡も残さずに、ただふっとこの世界から消失してしまいたい。
死ぬ勇気もないくせに、毎日死にたさだけが胸に積もる。
このまま息を止めて、心臓が止まってくれたらいいのにと願う。
でも、そんな奇跡は起きない。
病院にも通った。
薬も飲んでいる。
だけど、すぐに劇的に良くなるわけじゃない。
少しよくなったと思っても、またすぐに底に引きずり戻される。
よく「波がある」と言うけれど、自分にとっては波などではない。
ただ底なし沼に沈んでいく感覚が永遠に続いている。
呼吸ができない。
叫んでも助けは来ない。
「甘えじゃないの?」という言葉が聞こえるたび、心がえぐられる。
誰が好きでこんな地獄に住んでいるというのか。
楽になれるなら、どんなことでもする。
でも、できないからうつ病なのだ。
できない自分を責めて、自己否定のループから抜け出せずに、どんどん深く沈んでいく。
未来が見えない。来週の予定すら立てられない。
今日一日を生き延びることすら苦しいのに、未来など考えられるわけがない。
夢も希望も、目標も意欲も、すべて失ってしまった。
抜け殻のような日々。
ただ、もう一度だけ楽になれる日が来ると信じて、生き延びている。
それだけ。
たまに、「あなたは強いね」と言われることがある。
違う。強いのではない。
壊れてもなお、死にきれないだけ。
本当は、もう限界なのに。
叫びたい。泣きたい。
助けてと声をあげたい。
でも、うつ病という呪いは声すら奪っていく。
何もかもを押しつぶしていく。
誰もいない部屋で、今日も静かに時間が過ぎていく。
心の中には、叫び声がずっと響いている。
「助けてくれ」
「もう終わりにしたい」
「こんな人生、いやだ」
それでも、まだ死んでいない。
それだけが、地獄の中での唯一の事実だ。
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良かったら読んでいただけたらと思います
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https://note.com/reimi_tutu/n/nba0d2059f547
医師にタンパク質を摂りなさいと言われたので。
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私の時にこれらを利用してたら、また違った人生だったかもしれない。
ひとりではどうにもならない時あるよね
私は大変だったんだ