うつ地獄日記:出口のない毎日
目が覚める。けれど「今日が始まった」とは感じられない。
ただ「また目が覚めてしまった」という絶望。寝ている間だけが唯一の逃避だったのに、その逃避すら続かない。
まぶたを開けるのがつらい。
呼吸をするのが億劫。
布団の中が棺のように感じられ、外に出ることは、死よりも恐ろしいことのようだ。
何かをしなくては。
そう思う。
けれど体が動かない。
頭の中はモヤがかかったように重く、昨日まで覚えていた言葉さえ、今はただの音にしか聞こえない。
歯を磨く、顔を洗う、着替える――そのすべてが、100キロの重りを持ち上げるような作業になる。
何一つできない自分にまた嫌気がさし、自責の念が押し寄せる。
「怠けてるんじゃないか?」「努力すれば何とかなるんじゃないか?」「みんなも大変だけどやってるじゃないか?」
そんな声が頭の中で何度も繰り返される。
それは自分の声なのか、過去に誰かに言われた言葉なのか、もう分からない。
ただ、その声にひたすら責められる。
逃げ場のない拷問。
スマホを見れば、誰かの幸せそうな投稿が流れてくる。
家族との写真、仕事の成功報告、恋人との記念日、ペットとの癒しの時間。
自分には何もない。
笑顔も、誇りも、支えも。誰とも繋がっていない。
孤独が体に染み込んで、骨まで冷たくなっていく。
時間の感覚も狂ってくる。
5分が1時間に感じられ、1日が1週間のように長い。
でも、気づけば夕方になっていて、何もできていない自分に打ちのめされる。
空が赤く染まっていくのを見ると、不思議と「もうすぐ今日が終わる」と思えて少しだけ安心する。
けれどそのあとすぐに、「また明日が来る」と気づいて、息が詰まる。
食欲はない。けれど何も食べないともっと気分が悪くなる。
冷蔵庫の中身はほとんど空で、買い物に行く気力もない。
残っていたインスタントラーメンを無理やり胃に流し込む。
味は感じない。
生きるための栄養というより、「死なないための延命措置」にすぎない。
食後の罪悪感がまたやってくる。
「こんな自分が食べる資格があるのか?」「働きもせずに生きている意味があるのか?」
夜が来る。
真っ暗な部屋で横になり、天井を見つめる。
体は疲れているのに、心が休まらない。
考えたくなくても、勝手に浮かんでくる。
「もし、明日このまま目が覚めなければ楽なのに」――そんな願いが、祈りのように浮かぶ。けれど、目を閉じても眠れない。
過去の失敗、人間関係の崩壊、将来への不安、すべてがスクリーンのように目の前で再生される。
眠れないまま朝が来る。
また同じ日が始まる。
何度繰り返しても、そこには何の変化もない。
何かを変える余力もなく、ただ波に呑まれるだけ。
生きているのか、死んでいるのか、もはや判別がつかない。
周囲には「頑張れ」と言われることもある。
「気持ちの問題だよ」とも。
でも、気持ちを変えられるなら、とうの昔に変えている。
これは怠けじゃない、心の病気だと何度説明しても伝わらない。
誰にも理解されない。
いや、そもそも人と話すことすらできない日がほとんど。
助けてと叫びたくても、声が出ない。
かすれた声は、誰にも届かないまま虚空に溶けていく。
この地獄に出口はあるのか。
わからない。
ただ、今は「生き延びる」ことしかできない。
希望も夢も信じられない。
でも、今日も死ななかったことだけは、ほんの少しだけ誇りに思いたい。
それだけを胸に、また布団の中に沈み込む。
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https://note.com/reimi_tutu/n/nba0d2059f547
医師にタンパク質を摂りなさいと言われたので。
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私の時にこれらを利用してたら、また違った人生だったかもしれない。
ひとりではどうにもならない時あるよね
私は大変だったんだ