朝、目が覚めた。
正確には、目を開けただけだ。
眠ったのかどうかもよくわからない。
布団の中で目を開けたまま、天井のシミを見つめる。
このシミは昨日も見た。
おとといも、たぶんその前も。
今日が何曜日なのか、もうどうでもいい。
目を開けた瞬間から、すでに心はどんよりと重く、全身は鉛のように動かない。
「また朝が来てしまった」と思う。
その事実だけで、涙が出そうになる。
スマホの通知が鳴っているけれど、見る気力はない。
誰かからのLINEかもしれないけれど、返信するのが怖い。
誰かとつながることが、こんなにも苦しいなんて、うつになる前は想像もしなかった。
トイレに行こうと体を起こそうとするが、動かない。
無理やり身体を引きずって布団から出るが、足元がふらつく。
顔を洗う気にもなれず、歯も磨かないまま、また布団へ戻る。
まるで引力のように、ベッドが身体を引き寄せる。
「生きている意味ってなんだろう?」
これは、毎日頭の中で繰り返される問いだ。
だけど答えは出ない。
ただ、漠然とした「死にたい」という気持ちが、靄のように心を包んでいる。
だけど「死ぬ勇気」はない。
ある意味で、それがいちばんの地獄かもしれない。
生きるのもつらい。
死ぬのも怖い。
その中間地点で、ただ時間だけが過ぎていく。
家族や友人からの心配の声も、今では恐怖になってしまった。
「元気出してね」「ゆっくり休んでね」――その優しさが、時に刃のように刺さる。
自分はもう、普通の言葉を受け止められない。
みんなに申し訳なくて、逃げたくて、でもどこにも行けない。
外の音がうるさい。鳥のさえずりすら、胸を締めつける。
あんなに穏やかだったはずの音が、今は暴力のように感じられる。
部屋のカーテンはずっと閉めっぱなし。
光を見るのがつらいから。
目を閉じれば闇があるけれど、それは安心でもある。
少なくとも、光の下で自分の無力さと向き合わなくて済む。
病院には通っている。
薬も飲んでいる。
でも、すぐに何かが劇的に良くなるわけじゃない。
副作用で気持ち悪くなる日もあるし、眠れなくなることもある。
「薬を飲めば治る」なんて言葉は、少なくとも自分には当てはまらなかった。
時々、SNSを見る。
キラキラした投稿、笑顔の写真、リア充な日常。その全てが、今の自分と別世界すぎて苦しい。
「どうしてみんな普通に生きられるんだろう?」「自分だけ、どうしてこうなったんだろう?」
自分を責め続けて、責め尽くして、それでも答えは出ない。
ただ一つ言えるのは、これは甘えなんかじゃない、ということ。
甘えなら、こんなに苦しくないはずだ。
だって、笑いたいのに笑えない。
起きたいのに起き上がれない。
食べたいのに喉を通らない。
生きたいのに、生きることが地獄みたいに感じる。
ときどき、「良くなってきたかもしれない」と思う瞬間もある。
ほんの一瞬だけ、雲の切れ間から日が差すような時間。
でも、その希望はすぐにかき消される。
翌日にはまた、闇が戻ってくる。
うつ病とはそういうものだ。
良くなったり、悪くなったりを繰り返しながら、少しずつ、ほんの少しずつしか進まない。
このブログを書いているのも、少しでも何かを外に出したいからだ。
誰かにわかってほしいから。
たとえそれが誰にも読まれなくても、自分の苦しみを形にしたい。
それだけが、いま自分にできることかもしれない。
もし、これを読んでくれている誰かがいるなら、どうか言わせてほしい。
あなたが今、同じように地獄の中にいるなら――あなたは一人じゃない。
自分も、今この瞬間に闘っている。
生きることをあきらめないでとは言わない。
そんな簡単な言葉で済む話じゃないことを、自分はよく知っている。
でも、どうかせめて、自分を責めすぎないで。
今日生き延びたこと、それだけで十分すごいことなんだと思う。
最後まで読んでいただいてありがとうございます。
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うつ病をより多くの皆様に知っていただけたらと思います。
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良かったら読んでいただけたらと思います
少しでも生きる力をみいだせれば幸いです
https://note.com/reimi_tutu/n/nba0d2059f547
医師にタンパク質を摂りなさいと言われたので。
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私の時にこれらを利用してたら、また違った人生だったかもしれない。
ひとりではどうにもならない時あるよね
私は大変だったんだ