地獄の日々――うつ病の底から見た世界
朝が来るのが、怖い。
何もしていないのに、心が重い。
目が覚めた瞬間から、胃のあたりに鉛を抱えたような感覚がある。
頭がぼんやりして、体がベッドに沈み込んでいく。
起き上がる理由が見つからない。
誰かと話す気力もない。
何かをしたい気持ちもない。
ただ「もうこのまま消えてしまいたい」と、どこからか声が聞こえる。
私はうつ病を患って、もう何年もこの地獄のような日々を繰り返している。
■「怠け者」と呼ばれた日々
最初は、自分でもうつ病だとは思っていなかった。
少し疲れてるだけ。ちょっと気分が沈んでるだけ。
そう思い込もうとしていた。
だが、日に日に何もできなくなっていった。
仕事に行けない。
人と会えない。
テレビもラジオも音がつらい。
スマホを持つ手すら重たい。
眠れない夜が続き、体力も奪われていく。
ようやく眠れても、夢の中でも誰かに責められていた。
そんな私を見て、周囲は言った。
「甘えてるんじゃないの?」
「そんなに辛いなら、外に出て運動でもしたら?」
「努力が足りないんだよ」
「休んでばっかりじゃダメだよ」
言葉のナイフが心に刺さる。
理解されない孤独が、さらに私を深く沈めていく。
自分の存在価値がわからなくなる。
何のために生きているのかが見えなくなる。
■日常が、敵になる
健康なときには、何気ない日常だったことが、うつ病になるとすべてが敵のように感じられる。
朝起きること。
顔を洗うこと。
着替えること。
メールをチェックすること。
食事をとること。
すべてが苦行だ。
エネルギーがまったく湧いてこない。
何か一つをするために、心の中で何百回も自分に「大丈夫」と言い聞かせる。
けれど、体は動かない。
人の声が怖くなる。
LINEの通知すら恐ろしくなる。
「返信しないと嫌われる」「迷惑をかけている」と思いながらも、どうしても返せない。
そしてまた自分を責める。
「自分はダメな人間だ」
「誰の役にも立たない」
「こんな自分は生きている意味がない」
そう思ってしまう。
自分の価値を自分で見失っていく。
■治療の難しさ
病院に通っても、薬を飲んでも、すぐには良くならない。
むしろ副作用で吐き気がしたり、頭がぼんやりしたりして、さらに苦しみが増すこともある。
カウンセリングを受けても、言葉を絞り出すことすらしんどい。
過去を話せば話すほど、傷が開いてしまうこともある。
周囲は「少し元気になってきたね」と言うけれど、本当はただ無理して笑っているだけ。
外では「普通のふり」をして、帰宅後にベッドで泣き崩れる。
その繰り返し。
よく「うつ病は心の風邪」と言われるけれど、私にはそう思えなかった。
風邪なら薬を飲んで寝れば治る。
でもうつ病は、何年経っても治らない。
再発もする。
ちょっとしたきっかけで、また深い闇に引きずり込まれる。
■「死にたい」と「死ねない」の狭間で
うつの本当の恐ろしさは、「死にたい」と「死ねない」の間で揺れ動くことだと思う。
死んでしまえば楽になる。
そう思う。
でも、怖くて死ねない。
残される人のことを考えてしまう。
だから、「生きるしかない」という絶望に囚われる。
生きていることが苦しい。
けれど、死ぬ勇気もない。
だから、ただ「苦しみ」を抱えて生き続けるしかない。
それが、地獄だ。
■ほんの少しの光
そんな中でも、ほんの少しの光が差すことがある。
ふと見上げた空が綺麗だったとき。
好きだった音楽が心に響いたとき。
誰かの優しい言葉に救われたとき。
そんな小さな「よかった」が、確かに心に残る。
私はまだ、完全には回復していない。
今も地獄の底で、もがいている日が多い。
けれど、そんな中でも「今日も生き延びた」と言える日はある。
それだけでいいと思えるようになった。
誰かに理解されなくても、自分で自分を見捨てなければ、それでいい。
そう信じたい。
■同じ地獄を生きる人へ
もしあなたが今、うつ病の闇の中にいるなら、どうか一人で抱え込まないでほしい。
私も今も闘っている。完全な解決なんてないかもしれない。
でも、「わかるよ」と言ってくれる誰かの存在が、生きる理由になることもある。
この文章も、誰かのそんな小さな光になればいいと願っている。
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少しでも生きる力をみいだせれば幸いです
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医師にタンパク質を摂りなさいと言われたので。
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私の時にこれらを利用してたら、また違った人生だったかもしれない。
ひとりではどうにもならない時あるよね
私は大変だったんだ