
うつ地獄日記:「地獄の日」
朝が来た。
それだけで地獄だった。
目を覚ますと、まず最初に押し寄せてくるのは「今日も生きていなければならないのか」という絶望。
眠りから覚めたことを喜ぶどころか、またこの苦しみの一日が始まることに、魂の底からうんざりする。
心も体も鉛のように重い。
布団の中が唯一の避難所なのに、その布団ですら、今日は自分を守ってくれる感じがしない。
携帯の通知が点滅していた。
無視した。
誰かからのLINE。
きっと「大丈夫?」とか「元気にしてる?」とか、そんな無邪気なやさしさだ。
それに答える元気も気力もない。
返信できない自分が悪いと責める声が、もう一人の自分のように頭の中でずっと責めてくる。
食欲はない。
いや、食べ物という概念そのものが、現実から浮いて見える。
パン?ごはん?スープ? そんなもの、この世界に存在していたのか?
冷蔵庫の前まで行ったものの、何も取れず、またベッドに戻った。
それだけで体力を使い果たしたような気がした。
時計を見たら11時。
自分は今日、何もしていない。
何もできていない。
でも、その「何もできていない」という事実が、背中にナイフのように突き刺さる。
「お前は怠けてるだけだ」「誰も助けてくれないぞ」「自分でどうにかしなきゃいけないのに、それすらできないんだな」
そんな声が頭の中をぐるぐる回る。
パニックが起きた。
喉が詰まるような感覚。
心臓がバクバクする。
息が浅くなり、酸素が足りない気がする。
涙が出そうなのに出ない。
泣くことすらできない。
とにかく怖くて、苦しくて、訳もわからないけど「もう無理だ」としか思えなかった。
死にたい。
この一言が、頭の中で何度もリフレインする。
でも、死ぬ勇気もない。
だから生きるしかない。
でもそれが、また地獄。
この「どこにも逃げ場がない」感覚が、うつ病の本質なのかもしれない。
昼を過ぎても、何もできなかった。
テレビの音がうるさく感じる。SNSを見る気力もない。
誰かと繋がることが怖い。
でも、孤独すぎて気が狂いそうでもある。
「誰か助けて」
その言葉を何度も心の中で叫ぶ。
けれど、声にはならない。
助けてと言っても、どう助けてほしいのか分からない。
ただ「この苦しみを分かってほしい」「この地獄の中に一人じゃないと感じたい」
そんな気持ちを言語化する能力すら、失われている。
夕方になり、外は少し暗くなってきた。
一日が終わろうとしている。
でもそれは「解放」ではなく、「また明日もこれが続く」という絶望の始まりを意味している。
このまま夜になり、また眠り、そしてまた朝が来て――
この無限ループが、まさに地獄だった。
夜、ようやく布団に潜り込んだ。
その瞬間だけが、唯一の安らぎだった。
もう何も考えなくていい。
目を閉じて、ただ「無」になりたかった。
夢でもなんでもいい、現実から逃げたかった。
けれど、うつ病というやつは、夜にすら解放を与えてくれない。
眠りにつこうとすると、今日一日の何もできなかった自分への自己嫌悪が襲ってくる。
「なんでお前はダメなんだ?」「誰もお前のことなんか愛さないよ」「このまま一生こうだよ」
そんな言葉が脳内のスピーカーから垂れ流される。
それでも、ようやく眠りに落ちる。
明日が来なければいいのに、と願いながら。
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医師にタンパク質を摂りなさいと言われたので。
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私の時にこれらを利用してたら、また違った人生だったかもしれない。
ひとりではどうにもならない時あるよね
私は大変だったんだ
