朝が来る。
いや、ただ空が明るくなるだけだ。
それは「希望」なんかじゃない。
ひとつの拷問の合図。
昨日と同じ今日が始まる。
布団の中で、目は開いているのに世界は遠い。
身体は重く、鉛のように沈んでいて、
ただ呼吸をしていることさえ、
罰のようだ。
外では鳥が鳴いている。
その声が憎い。
「生きろ」と命じられているようで。
そんなに簡単に生きられるなら、とっくにやっている。
歯も磨けない。
顔も洗えない。
人間の「形」を保つのに、どれだけの力が要るのか。
普通の人にはわからない。
「ちゃんとしよう」と思うたび、
ちゃんとできない自分が、
また首を絞めてくる。
昼。
時間が進む。
時計の音がうるさい。
あの針は、なぜ私を急かすのだろう。
なにもしていない私を、
なにもできない私を。
SNSを開く。
眩しい。
みんな笑っている。働いている。
「しんどい」と言いながら、仕事に行っている。
私は、家から出られない。
いや、部屋から出られない。
いや、布団から起き上がれない。
「甘えだよ」
「気合いだよ」
「運動してみたら?」
言葉が刃物に変わる。
私の中に突き刺さる。
誰のせいでもない。
でも、どこにも逃げ場がない。
「死にたい」とは言えない。
怖いからじゃない。
それすら「わがまま」と言われそうで、
その一言が許されない空気が、
私をもっと壊していく。
夕方。
外が赤く染まる。
窓から差す光が、
まるで火のように見える。
焦げたような心。
空っぽの胃袋。
胸の奥で、何かが泣いている。
食べ物の匂いがする。
でも、食べたくない。
生きる意志と結びついているから。
私は今、
生きる意志と絶交中。
夜になる。
やっと来た。
でも安心なんかじゃない。
闇が私を包むけれど、
その闇の中で、私は自分と二人きりになる。
逃げ場がなくなる。
スマホを握る手が震える。
「助けて」と言えない。
誰に? どこに?
助けてもらえる保証なんか、どこにもない。
涙はもう出ない。
枯れ果てたのか、
泣く力すらなくなったのか。
「おかしくなった」と思う日もある。
でも、もうずっと前から壊れていた気もする。
自分がどこにいるのか、わからない。
地図のない世界。
出口のない部屋。
誰にも見えない牢屋。
眠れない。
薬を飲んでも、眠れない日がある。
眠れても、悪夢にうなされる。
目が覚めるたび、
また今日が始まる絶望。
叫びたい。
でも、声が出ない。
言葉が喉でつかえている。
「たすけて」
「つらい」
「もう限界」
そのたった一言が、
どうしても言えない。
私はいま、
生きているのか、死んでいるのか。
誰か教えてほしい。
この状態に、名前はあるのか。
この苦しみに、意味はあるのか。
いや、意味なんかいらない。
ただ、終わってほしい。
何かを書こうとするたび、
手が止まる。
こんなことを書いて誰が読む?
誰に届く?
意味なんかない。
でも、書くことで、
ようやく私は「まだここにいる」と思える。
これは日記じゃない。
これは叫びじゃない。
これは、ただの記録。
名もなき地獄の、静かな記録。
明日が来るかは、わからない。
でも、
それでも今、
私はここにいる。
あとがき
この文は、希望も励ましも用意していません。
でも、どこかに同じように「無」の中で沈んでいる人がいて、
その人に「ひとりじゃない」と伝われば、
それだけでいいと思っています。
最後まで読んでいただいてありがとうございます。
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https://note.com/reimi_tutu/n/nba0d2059f547
医師にタンパク質を摂りなさいと言われたので。
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私の時にこれらを利用してたら、また違った人生だったかもしれない。
ひとりではどうにもならない時あるよね
私は大変だったんだ