うつ地獄日記:終わらない闇の中で
朝が来た。
それだけで、また絶望が始まる。
目覚ましも鳴らしていないのに、なぜか目が覚める。
眠りが浅いのか、夢を見続けていたのか分からない。
布団の中はぬくもりがあるはずなのに、心は底冷えしている。
起きたくない。
動きたくない。
いや、正確に言えば、動けない。
体が重い。
鉄板でも貼り付けられたように重い。
何もしていないのに、呼吸さえしんどい。深呼吸をしようとしても、胸の奥に圧がかかって、それ以上空気が入らない。
「もう、何もしたくない」
「生きてる意味って、なんだっけ?」
「死んだ方が楽なんじゃないか?」
そんな言葉が、頭の中でエンドレスに回り続ける。
これがもう何ヶ月、いや何年続いているだろうか。
最初は「疲れているだけ」「ちょっと休めば大丈夫」と思っていた。
けれど、どれだけ寝ても、何も良くならなかった。
むしろ悪化していった。
家族には言えなかった。
言っても「気の持ちようだよ」とか「もっとポジティブに考えなよ」とか、まるで自分が努力していないかのような言葉が返ってくるだけだった。
友人には距離を取られた。
「最近、元気ないね」「何かあった?」と聞かれても、正直に答えられなかったし、答えたところで理解されないのが分かっていたから。
だんだん連絡も減り、気づけば孤独だけが残った。
SNSを開けば、誰かの楽しそうな投稿が流れてくる。
旅行、恋愛、成功体験…。どれも今の自分には眩しすぎて、吐き気がする。
比べる必要なんてないと分かっていても、勝手に比べて、勝手に落ち込んでしまう。
病院に行って診断を受けた。
「うつ病ですね」と医者は淡々と言った。
「そんな簡単に決められるのか?」と心の中で思ったが、実際、自分は限界だった。
薬も出された。最初は希望を持っていた。
これで少しは楽になるかもしれないと。
けれど、飲んでも劇的には何も変わらない。
むしろ副作用で頭がぼーっとして、何も考えられなくなった。
「これじゃ、生きてるのか死んでるのか分からない」と思った。
働くこともできなくなった。
毎朝の満員電車、無意味な会議、心ない言葉、そして「成果」を求められる日々。
そんなものに耐えられる精神状態ではなかった。
ある日、会社に行けなくなり、そのまま退職した。
「自分は社会のゴミだ」と思った。
働けない。笑えない。人と話せない。
生きているだけで迷惑。
そんな風に、自分を責め続けた。
そして、何度も死のうとした。
ベランダの柵に手をかけたこともあるし、睡眠薬を大量に飲もうとしたこともある。
でも、どれも未遂に終わった。
なぜなら、「死ぬ勇気すらない自分」に気づいたから。
それがまた、地獄だった。
「死ねないなら、せめて消えたい」と何度も思った。
透明人間になって、誰の記憶にも残らずに、そっといなくなりたい。
そう願って毎日を過ごした。
でも、不思議なことに、ほんの一瞬だけ「救いのような時間」が訪れることがある。
例えば、夕焼けが綺麗だったとき。
例えば、猫が膝の上で眠ってくれたとき。
例えば、誰かの文章に自分の気持ちが代弁されていたとき。
それはほんの数秒の出来事だけど、「ああ、まだ少しだけ、生きていてもいいのかもしれない」と思える。
それだけで、もう一日だけ、生き延びてみようという気持ちになれる。
正直、未来がどうなるかなんて分からないし、希望なんてほとんど持っていない。
だけど、今日を生き延びた自分を、少しだけ褒めてやりたい。
泣きながらでも、苦しみながらでも、今ここにいる。
それだけでも、価値があると信じたい。
これを読んでいるあなたも、もし同じように苦しんでいるなら、言いたいことがある。
「あなたの苦しみは、本物です」
「あなたは、よく耐えてる」
「生きているだけで、十分頑張ってる」
明日が地獄でも、今日のこの瞬間を、生き延びたことを誇ってほしい。
それが、うつの中でできる最大の「勇気」だと思うから。
最後まで読んでいただいてありがとうございます。
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医師にタンパク質を摂りなさいと言われたので。
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私の時にこれらを利用してたら、また違った人生だったかもしれない。
ひとりではどうにもならない時あるよね
私は大変だったんだ