もうだめだ。心の奥底から、ふっとこぼれるように出てくる言葉。
気づいたら口にしている。
「もうだめだ」って。
朝が来るたび、世界がグレーに染まっていく。
何をしても、しなくても、心がどこかに落ちているような感覚が消えない。
目覚ましが鳴る。
それだけで、胸が圧迫されるように苦しくなる。
布団の中で息を潜めながら、「また朝が来たのか」と呟く。起き上がれない。
起きなければいけない理由が、もうどこにも見つからない。
鏡の中の自分は、まるで別人だ。
目に光がない。
口角は下がりっぱなしで、皮膚の色は土のようにくすんでいる。
かつて笑っていた頃の自分を、写真で見てももう思い出せない。
「これは誰だ?」と本気で思う。
その写真の中の人間が、自分だったなんて信じられない。
何をしても「意味」が感じられない。
スマートフォンを眺めても、ニュースを見ても、好きだったはずの動画を見ても、すべてが無味乾燥で、心に何も届かない。
感情が死んでいるのだ。
泣けない。笑えない。
ただ、頭の中でぐるぐると思考が渦巻くだけ。
「何のために生きてるんだ」「この先、何があるんだ」「どうして、こんなに苦しいんだ」
食べ物の味もしない。
何を食べても、砂のような味がする。
栄養のあるものを食べなきゃと思って口に入れても、喉が拒絶する。
吐き気がして、むせ返るように胃が締め付けられる。
無理やり押し込んでも、体は重いまま。心はもっと重い。
誰にも、この感覚がわかるはずがない。
わかってほしいとも、もう思わない。
むしろ、「もう誰にも近づかないでくれ」と願っている。
励ましの言葉が、鋭い刃のように心を傷つける。
「大丈夫」「頑張ってるよ」「君は悪くない」——どれもが、空虚で、表面だけの音のように聞こえる。
そんな言葉で、この地獄が変わるわけがない。
眠れない夜が続く。目を閉じても、頭の中で自分を責める声が鳴り響く。
「お前は無能だ」「誰の役にも立たない」「生きている価値なんてない」……その声は、あまりにもリアルで、自分の一部になってしまっている。
消えろ、と思っても、消えない。
むしろ、どんどん力を増してくる。
そしてふと思うのだ。
「終わらせるしかないんじゃないか」と。
こんな苦しみが、あと何十年も続くと思うと、恐怖しか感じない。
光が見えない。希望なんて、最初からなかったんだ。
もし最初からこうなる運命だったなら、生まれてこなければよかった。
でも——本当に終わらせてしまっていいのか? そんな思考が、かろうじて自分を踏みとどまらせている。
だけどその「踏みとどまり」が、また苦しみになる。
「終わりたいのに終われない」「死にたいけど死ねない」「生きたいとは思えない」——この中間地点の地獄に、ずっと閉じ込められている感覚。
誰かが「時間が解決してくれる」と言った。
時間? その「時間」が、いま最も怖いのだ。
朝起きて、夜までを生き抜くこと。
それが、どれほど困難なことか、誰にも伝えられない。
1日1日が、まるで山をよじ登るように苦しい。
けれど、頂上などどこにも見えない。
そして、誰かに助けを求めることすらできない。
助けを求める気力が、もう残っていないのだ。
声を出す力も、涙を流す力も、すべて奪われてしまった。
だから黙って耐えるしかない。
そして、心の中でただ一言を繰り返す。
「もうだめだ」「もうおしまいだ」
この感覚は、言葉では伝えきれない。
だからこそ、うつ病は孤独なのだ。
誰にもわかってもらえないし、誰にも見せられない。
外では笑っている自分も、内側では崩れ落ちている。
それが現実で、それが日常だ。
でも……もし、これを読んでいる誰かが、同じように「もうだめだ」と思っていたなら。
ほんの少しだけでいい。
今日一日だけでも、生き延びてほしい。
この文章を書いている私も、明日が怖い。
来週のことなんて考えられない。
ただ、「今日をなんとかやり過ごす」ことしかできない。
でもそれでいいんだと思う。
生き延びていること自体が、もう十分なことなんだと、自分に言い聞かせる。
心が壊れかけているあなたへ。何もできなくてもいい。
布団から出られなくてもいい。
呼吸しているだけで、今日のあなたは本当に、よくやった。
そう言ってくれる誰かが、あなたの代わりにこの言葉を残す。
あなたは、ひとりじゃない。
それだけは、どうか覚えていてほしい。
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良かったら読んでいただけたらと思います
少しでも生きる力をみいだせれば幸いです
https://note.com/reimi_tutu/n/nba0d2059f547
医師にタンパク質を摂りなさいと言われたので。
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私の時にこれらを利用してたら、また違った人生だったかもしれない。
ひとりではどうにもならない時あるよね
私は大変だったんだ