朝が来るのが怖い。
いや、夜も怖い。
眠れない夜が続くと、次第に「時間」という概念が自分の中で崩れていく。
昼か夜かもわからない。ただ目が開いているか閉じているか、それだけだ。
目覚ましは何度も鳴るけれど、体は動かない。
布団の中で、重たい鉛のような身体が地面に沈み込むような感覚。
頭の中で「起きなきゃ」「仕事に行かなきゃ」「連絡しなきゃ」と声がする。
でもそれに従えない。
体がまるで自分のものじゃない。
指一本動かすのが、ものすごい努力を要する。
うつ病になってからというもの、何をしていても心が空っぽだ。
好きだった音楽も、趣味だった読書も、全部どうでもよくなった。
好きだったものが、何の味もしない。
人と会いたいと思えない。
でも一人もつらい。
誰かと話したい。
でも誰とも話したくない。
毎日が矛盾の連続で、その矛盾が自分を苦しめ続ける。
特につらいのは、「理由がないつらさ」だ。
「何かあったの?」「なぜそんなに落ち込んでるの?」と聞かれても、説明できない。
ただただ、何もしていなくても、心が重く、息が苦しい。
目の前がぼんやりして、遠くで誰かが自分を責めているような幻聴すら聞こえる時がある。
そんな時、私は目を閉じて、何も感じないふりをする。
感じないことが、唯一の防御手段だからだ。
でも、それすら長くはもたない。
病院に行き、薬をもらっても、即効性があるわけではない。
時には副作用に苦しみ、逆に不安感が増すこともある。
眠れなければ薬を増やされ、食欲がなければ栄養剤を出される。
医師は親身になってくれている。
それでも、この地獄のような日々から抜け出せる光は、なかなか見えない。
社会との接点も、どんどん失われていく。
仕事は休職になり、無職となって、職場の人とは疎遠になった。
友人とも距離ができて、「最近どうしてる?」の一言が、なぜか怖い。
うまく返せない。
「元気?」と聞かれると、嘘をつくしかない。
「まあまあだよ」「何とかやってる」。
そんな風に、作り笑いとともに自分を誤魔化すことが日常になる。
だけど、そんな嘘にすら疲れてしまう日が来る。
SNSは見るだけでつらくなる。
人の幸せそうな写真、楽しそうな会話、キラキラした生活。
それらがまるで異世界のものに感じられる。
自分だけが時間に取り残されているような感覚になる。
「生きてる意味なんてあるのかな」と思うことが増えてくる。
生きている実感がないのに、死ぬ勇気もない。
中途半端な絶望の中で、毎日を過ごす。
そんな日々を何年も繰り返していると、自分が「人間」であるという感覚もなくなってくる。ただの存在。
ただの空気。
誰からも必要とされていないような錯覚にとらわれる。
一番つらいのは、「わかってもらえない」ことだ。
どれだけ言葉を尽くしても、どれだけSOSを出しても、「甘えている」「気持ちの持ちようだ」「努力が足りない」と言われる。
そんな言葉を言った本人は、もう忘れているかもしれない。
でも、うつ病の私は、それを何百回も頭の中で再生してしまう。
心にナイフのように突き刺さった言葉は、決して消えてくれない。
それでも、生きている。
生きるしかないから、生きている。
毎日が地獄で、光も出口も見えなくても、それでも生きている。
それはもはや「希望」ではない。
ただの「執着」かもしれない。
それでも、私にとっては、生きていることが唯一の抵抗なのかもしれない。
ある日、ふと空を見上げる余裕が生まれるかもしれない。
ほんの少し、涙が出るくらいの優しい言葉に触れられる日が来るかもしれない。
それだけを、信じるわけでもなく、ただ願いながら、私は今日もこの地獄を生きている。
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https://note.com/reimi_tutu/n/nba0d2059f547
医師にタンパク質を摂りなさいと言われたので。
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私の時にこれらを利用してたら、また違った人生だったかもしれない。
ひとりではどうにもならない時あるよね
私は大変だったんだ