地獄の日々 ― うつ病の中で息をする
朝が来るのが怖い。
けれど夜が終わらなければいいとも思えない。
眠れず、横たわっているだけの時間が、まるで永遠の苦痛のように続く。
まぶたを閉じていても、心は決して休まらない。
私は今日も、生きているというより、ただこの地獄を「耐えて」いる。
かつては、朝が来れば少しは希望が見えた。
少なくとも、日常をこなすという感覚は残っていた。
今は違う。
目を開けた瞬間から「死にたい」が頭の中で反響する。
身体は重く、起き上がる気力などどこにもない。
頭の中は鉛の霧に包まれたようで、考えることすらできない。
「また今日も始まってしまった」
その絶望の一言で一日が幕を開ける。
誰もいない部屋の中で、私は自分の息づかいと心臓の鼓動だけを感じている。
けれどそれさえも、自分のものではない気がする。
自分がこの世界にいる理由が、もはや見つからない。
生きている実感がないのだ。
何をしても無意味に思える。
食事をしても味はしない。
シャワーを浴びても心は洗われない。
テレビをつけても笑えない。
本を開いても文字が頭に入らない。
誰かと話す気力などないし、連絡が来ても返すことができない。
「こんな自分じゃ、誰とも関わっちゃいけない」
そんな思考がぐるぐると巡って、自分の中で罪悪感と自己嫌悪が膨れ上がっていく。
何もしていないのに、いや、何もできていないからこそ、自分が「生きていてはいけない存在」だと感じてしまう。
まるで、息をしているだけで世界の邪魔をしているような感覚だ。
布団から出ることができない。
トイレに行くだけでも全身の力を振り絞らなければならない。
鏡に映る自分の顔は、まるで別人のように見える。
目に光がない。表情もない。
肌も髪も、すべてが死んでいる。
時間だけが過ぎていく。
気がつけば、夕方。
何もしていない、ただ苦しんでいただけの一日が、また過ぎ去ろうとしている。
そしてまた夜が来る。
この時間が本当に地獄だ。
真っ暗な部屋の中で、過去の失敗が脳内で繰り返され、誰にも理解されなかった瞬間がフラッシュバックする。
「どうしてこんな自分になってしまったんだろう」
問いかけても答えは返ってこない。
過去の自分が別人のようで、現在の自分とは断絶している。
かつては笑えた。人と会うのが苦じゃなかった。
未来を考えることができた。
けれど今は、「明日」すら見えない。
「明日」が恐怖でしかない。
医師には「うつ病ですね」と言われた。
薬も処方された。
けれど、薬だけでこの地獄が和らぐことはない。
感情の波は消えず、むしろ波に飲まれて溺れ続けているようだ。
「何が辛いの?」と聞かれても、答えられない。
理由なんてわからない。
ただ苦しい。
ただ何もかもが怖い。
ただ、自分の存在が痛い。
誰にも理解されないと思ってしまう。
言葉にしようとすると、うまく説明できないし、説明しても「気の持ちようだよ」「前向きに考えてみたら?」などと言われる。
そんな言葉で癒やされるような苦しみじゃない。
そうじゃないんだと叫びたいけど、その気力すら、もうない。
孤独。
絶望。
無価値感。
すべてが胸の中で絡まりあって、喉を塞いでいる。
助けを求めたくても、誰に?どうやって?という問いに答えが出ない。
苦しみの中で、私はただ生きている。
いや、生き残っているという方が正しいかもしれない。
時々ふと思う。このまま消えてしまえたらどんなに楽だろうと。
何もかもを手放せたら、どれだけ軽くなれるだろうと。
でも、そんなことを考える自分にすら、嫌悪してしまう。
それでも、今日もまだこうして息をしている。
こうして文章を書いている。
誰かに届けたいという気持ちが、ほんのわずかでも残っているのかもしれない。
それだけが、私がまだこの世界にしがみついている理由だ。
うつ病という地獄の中で、私は今日も苦しんでいる。
明日もきっと苦しいだろう。
それでも、もしこの苦しみが誰かの理解につながるのなら、私は書き続けようと思う。
この地獄の日々を、決して美化せず、飾らず、そのままの姿で残していく。
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良かったら読んでいただけたらと思います
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医師にタンパク質を摂りなさいと言われたので。
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私の時にこれらを利用してたら、また違った人生だったかもしれない。
ひとりではどうにもならない時あるよね
私は大変だったんだ