目が覚めた瞬間、今日もまた始まってしまった、と心が沈む。
ベッドの中で何時間も動けず、時計の針だけが無情に進んでいく。
外は明るい。
鳥の声も聞こえる。
でも、私の心の中は真っ暗だ。
まるで深い穴に落ちたまま、出口がどこにも見えない。
そんな毎日が、もうどれくらい続いているのかすら思い出せない。
うつ病になってから、時間の感覚も、現実感も、何もかもが狂ってしまった。
朝起きる意味がない。
食事をとる意味もない。
生きている実感がまるで湧かない。
生きているのか死んでいるのか、もはや区別がつかない。
感情がない。
嬉しいも楽しいも、どこか遠い国の話のようだ。
ただ、苦しさと重たさだけが、常に私を圧し潰してくる。
「甘えだ」「怠けてるだけだろ」「そんなに辛いなら何で病院行かないの?」そんな言葉を何度も聞いてきた。
でも、違う。
違うんだ。
うつ病というのは、体が鉛のように重くなる病気だ。
病院で薬も貰ってる。
心がすべてのやる気を喪失して、自分を責めて責めて責め抜いて、最後には「死んでしまいたい」と思ってしまう病気だ。
ただ怠けてるわけじゃない。
ただ弱いわけでもない。ただ、生きる力そのものを失ってしまっただけなのだ。
部屋は、だんだんとゴミで埋もれていった。
風呂に入る気力なんてあるわけがない。
スマホの通知は怖くて見れないし、友達からの連絡にも応じられない。
返信できないことに罪悪感を抱き、それがまた自己嫌悪を生み、さらに深く沈んでいく。
何もしていないのに、何かしてしまったような罪の意識だけが、心を締め付ける。
仕事も辞めた。
会社へ行けなくて退職が大変だった。
代理人が必要だった。
朝起きて支度をする、それだけでも地獄だった。
出勤しても、周囲の人の声が雑音にしか聞こえず、自分だけがこの世界から置いていかれているようだった。
会話にも入れず、うまく笑えず、何か言えば「大丈夫?」と心配される。
だが、その「大丈夫?」という言葉が一番つらい。
「大丈夫」なんかじゃないことは自分が一番わかっている。
でも「大丈夫じゃない」と言ったところで、どうすればいいのかもわからない。
その時、病院に行って診断を受けた。
「うつ病です」とはっきり言われた時、ほっとしたような、絶望したような、複雑な気持ちになった。
やっぱり病気だったのか、という安心と、もう普通の生活には戻れないのかもしれないという不安とが入り混じっていた。
薬を処方され、通院が始まった。
でも、薬だけで劇的に変わるわけではなかった。
副作用でだるさや吐き気が増し、ますます動けなくなった。
何のために飲んでいるのか分からなくなり、自己判断でやめてしまったこともある。
それもまた、悪化の一因だったと思う。
たまに、ほんの少しだけ気分が軽くなる日がある。
そういう日は、買い物に行けたり、部屋を少し片付けられたりする。
でも、そんな「良い日」が来た後には、必ずと言っていいほど深い「反動」がやってくる。「昨日はできたのに、今日はできない」。
その落差が、さらに自己否定を加速させる。
うつ病の怖いところは、良くなっているように見えて、実は深く沈んでいることもあるということだ。
私は何度も「死にたい」と思った。
本当に何度も。でも「死にたい」というのは「生きたい」の裏返しなんだとも思う。
こんな苦しみがなければ、本当は生きたいのだ。
心の奥底では、いつか笑って過ごせる日が来るのではないか、と微かな希望を持っているのかもしれない。
けれど、その「いつか」はあまりにも遠すぎて、届かないような気がしてしまう。
今もまだ、うつ病の渦の中にいる。抜け出せていない。
毎日が地獄だ。
でも、こうして文章を書いている時間だけは、自分の感情と向き合えている気がする。
たとえ誰にも読まれなくても、誰にも共感されなくても、私は書くことで生きているという実感をかろうじて繋ぎとめている。
だから、もし今、同じように苦しんでいる人がいたら、あなたは一人じゃないと伝えたい。
言葉にしなくても、声に出せなくても、その苦しみはきっと誰かに届いている。
うつ病という地獄に沈んでいても、ほんの少しの灯りが、きっと見つかるはずだ。
私はまだ見つけられていないけれど、それでも今日をなんとか生き延びている。
それだけでも、充分すごいことなのだと、言い聞かせながら。
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良かったら読んでいただけたらと思います
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医師にタンパク質を摂りなさいと言われたので。
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私の時にこれらを利用してたら、また違った人生だったかもしれない。
ひとりではどうにもならない時あるよね
私は大変だったんだ