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KIZUNA  うつ病だけど もう少し 生きてみます。

障害2級 重度のうつ病日記 長男と家族の闘病余命宣告

うつ地獄日記・記憶と現在が溶ける部屋で 696

この部屋は、いつからこんなに歪んだのだろう。

時計の針は動いているのに、時間は前に進まない。

 

カーテンの隙間から漏れる光が、昨日なのか今日なのかも分からない世界をぼんやりと照らす。

 

私はここにいて、でも確かにいなかったこともある。

昨日の出来事が、何年も前の記憶と絡まり合って、私の頭の中でぐちゃぐちゃに溶けていく。

 

思い出そうとするたびに、記憶は煙のようにすり抜ける。

布団にくるまりながら目を閉じると、誰かの声が聞こえた気がする。

 

「元気?」と訊ねられたような気がした。

でも、それは昨日の夢だったのか、それとも何年も前に聞いた声なのか、判然としない。

 

ただ、涙が頬を伝った。

それだけは現実だった。

 

うつ病というものは、単に「気分が落ち込む」というレベルではない。

私にとっては、時間と空間の感覚をも曖昧にする、まるで精神の地震のようなものだった。

 

震源地は自分の脳のどこか奥底にあって、余震が日常を容赦なく襲う。

今日が何日か、いまが朝か夜か、すら分からなくなる日々が続いた。

 

朝起きて、ではなく、目を開けると天井があって、それだけで一日が始まる。

起きる理由がない。

 

食べる気力もなく、風呂に入る意味も見出せない。

携帯にはメッセージが溜まっていくが、返す気力はまったく湧かない。

 

連絡を絶って、何日が経ったかも分からない。

「あの人」に返信したっけ?それともまだだった?そんな些細なことさえ、頭がもやの中に沈んでしまって、掘り起こすことができない。

 

ある日、突然、昔の光景が浮かんだ。

高校の教室、窓際の席、友人たちの笑い声。

 

まるで昨日のことのように鮮明に思い出される。

だがそれは、今の現実とはまったく関係のない、時間の彼方にある幻だ。

 

なのに、脳はそれを「今」と錯覚する。

部屋の中にいるはずなのに、なぜか教室の空気のにおいがする。

 

こんな風に、過去が現在に侵食してくる。

まるで記憶と現実の境界が溶けて、混ざり合っていくように。

 

気がつけば、テレビはつけっぱなしで、内容はまったく頭に入ってこない。

BGMのように流れていくニュースやバラエティー番組の音声が、私の世界にまったく干渉してこない。

 

画面の中の人々は生きているのに、私は生きていない気がする。

生きているふりをして、ただ酸素を吸って吐いているだけ。

 

そんな感覚だ。

ベッドの上から、何度も「助けて」と心の中で叫んだ。

でも声は出ない。

 

誰かに聞かれるのが怖いのか、あるいは誰も聞いていないと知っているからなのか。

この部屋は密閉されている。

 

私の声も、私の気配も、どこにも届かない。

この孤独は破られることがない。

 

そして、また記憶が割り込んでくる。

小学生の頃、初めて作文で賞をもらった日のこと。

 

あのときの私は、未来に希望を持っていた。

何かになれると信じていた。

 

けれどその希望は、どこで落としてしまったのだろう。

拾おうにも、もう場所が分からない。

 

落とした瞬間の記憶もあいまいだ。

ただ、「あの頃はよかった」という思いだけが、胸の奥に鈍く残っている。

 

うつの底にいると、「いま」が失われる。

「昨日」も「明日」も信じられなくなる。

 

ただ、「いつか」がぐるぐる回って、自分の内側を擦り減らしていく。

誰かが言った。

 

「大丈夫、時間が経てば少しずつよくなるよ」と。

でも、時間とは何だろう? 私にとっての時間は、もはや直線ではない。

 

ぐにゃぐにゃに歪んだ、無限ループのようなものだ。

同じ日が繰り返されるような感覚。

 

目覚めて、絶望して、また眠る。

それの繰り返し。

 

この部屋で、私は溶けていく。

自分のかけらが、床の隙間や押し入れの奥、古びたぬいぐるみの中にまで入り込んで、散らばっていくような感覚。

 

拾い集めても、元の形には戻らない。

私の心は、もう以前の私ではない。

 

壊れたのか、変質したのか、あるいはただ、消えてしまったのか。

それでも、時おり、不意に風が吹くように、ほんの少しだけ意識が澄む瞬間がある。

 

記憶が落ち着いて、現実が輪郭を持ち始める。

そして私は、まだここにいると感じる。

 

その瞬間だけは、「いま」が確かにあると感じる。

でも、それは儚い。

 

すぐにまた靄に覆われて、何もかもがぼやけてしまう。

私は今日も、この部屋の中で、記憶と現在が混ざり合う中にいる。

地獄のような日々。

 

けれど、それを記すことで、少しでも自分の存在を確認したい。

たとえ誰にも読まれなくても。

 

誰かに届かなくても。

 

これは、私が私であるという、かすかな証明だから。

 

 

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医師にタンパク質を摂りなさいと言われたので。

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私の時にこれらを利用してたら、また違った人生だったかもしれない。

 

ひとりではどうにもならない時あるよね

私は大変だったんだ