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KIZUNA  うつ病だけど もう少し 生きてみます。

障害2級 重度のうつ病日記 長男と家族の闘病余命宣告

うつ地獄日記 ―音のない牢屋の中で― 698

朝が来た、らしい。カーテンは閉じられたまま、部屋の空気は昨日の絶望をそのまま閉じ込めていた。

 

時計の針の音も聞こえない。

隣の部屋の物音も、通り過ぎる車の音も、鳥のさえずりも、何一つ聞こえてこない。

 

いや、正確には「耳に届いていない」だけで、音は存在しているはずだ。

でも、私には届かない。

 

まるで、私の世界だけが、音を拒絶しているかのように。

この感覚が始まったのは、いつからだろう。

 

もう覚えていない。

気づいたときには、私はこの「音のない牢屋」の中にいた。

 

人の声が聞こえない。

電話のベルが鳴っても反応できない。

 

テレビの音も、ただの無意味な振動にしか思えない。

音がなくなったことで、世界は遠ざかった。

 

人との距離も、社会との距離も、完全に断たれてしまった。

孤独、というよりも、「隔絶」。

 

私は生きながらにして、外界から遮断されてしまった。

布団の中で目を開けているのか閉じているのかも分からなくなる。

 

まぶたの重さも、感覚が曖昧だ。

体を動かす気力はない。

 

いや、動かす意味が見つからない。

腹が減っても食べようとは思えない。

 

喉が渇いても水を取りに行くのが億劫だ。

それでも一日が始まる。

 

始まってしまう。

何もしなくても時間は進む。

 

世界は進む。私は置き去りにされる。

取り残される。

 

声なき牢屋の中で、私はただ存在しているだけの物体と化していた。

 


一度、音楽を聴こうと思ったことがある。

昔よく聞いていたバンドの曲をイヤホンで再生した。

 

だが、音が「音楽」として感じられない。

鼓膜が震えるだけで、心に何も届いてこない。

 

泣きたくなるほど好きだった歌詞も、今は無機質な記号にしか思えない。

感動も共鳴もない。

 

ただ「無」。

音のない世界にいると、時間の感覚も失われていく。

 

今が朝なのか夜なのか分からない。

カーテンを開ける勇気はない。

 

太陽の光を見てしまうと、自分があまりにも現実から乖離していることを突きつけられるから。

 

生きているという実感を持てない私にとって、現実はただ残酷なものにすぎない。

一度、窓の外を眺めたことがあった。

 

向かいのアパートのベランダに洗濯物が揺れていた。

風が吹いている。

 

でも、その風の音は聞こえなかった。

私だけがガラスの壁の向こうにいて、全てがサイレント映画のように進んでいる。

 


たまに、救いを求めるようにSNSを開く。

でも、そこにあるのは楽しそうな投稿や、元気な人たちの言葉の洪水。

 

「今日も頑張ろう!」「朝ごはん美味しかった!」そんな言葉の一つひとつが、鋭利な刃物のように胸に刺さる。

私は今日も「頑張れない」。

 

朝ごはんなんて食べていない。

歯も磨いていない。

顔も洗っていない。

 

音のない世界では、言葉すらも意味をなさない。

誰かと話したくても、声を出す気力がない。

 

いや、出す「必要性」を感じられない。

どうせ理解されない。

 

どうせ伝わらない。

そんな考えが先に来て、声が消えていく。

 


この牢屋には出口があるのだろうか?

うつ病という牢屋の中で、私は日々「無」を繰り返している。

 

眠れない夜。

何度も目を閉じ、また開け、また閉じる。

 

そして気づけば朝が来る。

何もしていないのに、ただ生きているだけで疲れ果てている。

 

なのに誰も気づかない。

外から見れば、ただ寝ているだけの人間。

 

怠け者としか思われない。

だが、この音のない牢屋は、想像を超える地獄だ。

 

たまに思う。「耳が聞こえない人のような感覚なんだろうか」と。

でも、それは違う。

 

これは「病気」だ。五感が閉ざされ、心が凍り、魂が眠っている。

聞こえるべきものが聞こえず、感じるべきものが感じられない。

 

それは、世界から切り離された証拠。

生きていることの実感がどこにもない。

 


それでも、私は今日もこの牢屋の中で生きている。

音はない。光もない。

 

でも、ほんの少しでも、生きていることを「書く」ことで確認したいと思った。

書くことだけが、今の私の「音」だ。

 

キーボードの音。

それが、私にとっての唯一の世界との接点かもしれない。

 

この音のない牢屋の中から、誰かに届くことを願って。

 

 

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医師にタンパク質を摂りなさいと言われたので。

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私の時にこれらを利用してたら、また違った人生だったかもしれない。

 

ひとりではどうにもならない時あるよね

私は大変だったんだ