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KIZUNA  うつ病だけど もう少し 生きてみます。

障害2級 重度のうつ病日記 長男と家族の闘病余命宣告

うつ地獄日記 ― 深海の底で 708

ここはどこだろう。
光の届かない深海の底に、私は沈んでいる。

 

身体の上に幾重にも重なった水圧。

心臓がバクバク鳴るわけでもなく、ただ静かに、静かに、すべての感情が潰されていく。

 

朝が来たらしい。

部屋の隅のカーテンの隙間から、うっすらと光が差し込んでいる。

 

でも私には関係ない。

時間が動いても、自分の世界は止まったまま。

 

正確には、「止まり続けてしまっている」のかもしれない。

「起きなきゃ」と思う頭と、「無理だ」と囁く体が引き裂かれる。

 

重力が5倍になったような感覚。

筋肉が言うことをきかない。

 

意志が麻痺している。

そう、これは怠けではない。

 

ただ、本当に動けないのだ。

たとえば、骨がバラバラに崩れ落ちて、神経だけが残って痛みを感じているような、そんな感覚。

 

リビングの方から、家族の声が聞こえてくる。

妻が朝ご飯を用意している。

 

時計の針は容赦なく進み、今日という日が確実に始まっている。

世界は私を置き去りにして、ちゃんと回っている。

 

私だけが取り残されている。

そういう感覚が、もう何ヶ月も、何年も続いている。

 

心の中には、説明のつかない霧が立ち込めている。

昨日の記憶も、おとといの記憶も、なんだか霞がかった写真のようで、どこか現実感がない。何をしていたか思い出せない。

 

笑ったかどうか、泣いたかどうか、そもそも会話したかどうかすら曖昧だ。

スマホを手に取る。

 

通知はゼロ。

指は無意識にSNSを開くけど、流れてくるのは「がんばってる人たち」の言葉や写真。

 

自分とは無縁の世界。

ああ、世界は生きることを前提にして動いている。

 

私のように、ただ生きているだけで精一杯な人間のことなんて、誰も考えていない。

見ていない。

 

知らないままでいてくれる方が、むしろ救いかもしれない。

以前、私は「仕事人間」だった。

 

朝早く起きて、ネクタイを締めて、会社に行き、仕事をこなし、帰宅して家族と笑う。

そんな当たり前のことが、今は全部できない。

 

その“当たり前”が崩れ落ちた日、私の中の何かも一緒に壊れてしまった。

壊れた部品を元に戻そうと、何度も努力はした。

 

病院に行き、薬を飲み、カウンセリングを受け、運動や食事も整えようとした。

でも、そう簡単に直るものではなかった。

 

私の心は、どこかで深く傷ついていた。

見えない場所で、見えない何かが腐っていた。

 

家族の顔をまっすぐ見られない。

目を合わせると、「すまない」という気持ちが込み上げてきて、胸が苦しくなる。

 

何もできない自分がそこにいて、でも「できるふり」も「元気なふり」も、もうできない。

心は常に裸で、ただ晒されている。

 

夜になると、心がざわつく。

昼間の虚無とは違い、夜は「思考の嵐」が押し寄せてくる。

 

後悔、自責、焦り、不安、無価値感、全部が津波のように押し寄せてきて、眠れなくなる。

心の奥底にある「死にたい」という声が、囁きから叫び声に変わる時間。

 

でも私は死ねない。

子どもの寝顔を見てしまうからだ。

 

妻の背中を見てしまうからだ。

「この人たちを残して消えてはいけない」という気持ちが、最後の最後で、私を引き止めている。

 

だからこそ苦しい。

どこにも逃げ場がない。

 

「頑張れ」と言わないでほしい。
「きっと良くなる」とも言わないでほしい。

 

そんな言葉は、鋭利なナイフのように心に突き刺さる。
ただ、「生きていてくれてありがとう」と言われたとき、私は少しだけ泣きたくなった。

 

誰にも言えなかった涙が、ようやく流れてきた気がした。

私は今も、深海の底にいる。

 

光は見えないし、声も届かない。

孤独の中でじっとしている。

 

でも、海の底にもわずかに流れがあることを、私は最近知った。

小さな小さな水流が、どこかへ向かっている。

 

それが希望なのか、ただの幻かは分からない。

でも私は今日、この言葉を書いた。

 

心の底から、指を通して、この記録を残した。
それはたぶん、まだ「終わっていない」という証だ。

 

生きるということの、かすかな、ほんのかすかな灯火だ。

 

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https://note.com/reimi_tutu/n/nba0d2059f547

 

医師にタンパク質を摂りなさいと言われたので。

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私の時にこれらを利用してたら、また違った人生だったかもしれない。

 

ひとりではどうにもならない時あるよね

私は大変だったんだ