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KIZUNA  うつ病だけど もう少し 生きてみます。

障害2級 重度のうつ病日記 長男と家族の闘病余命宣告

うつ病のトンネルをさまよう日々 721

目覚ましが鳴る。

けたたましい音が頭に突き刺さる。

 

けれど、体はまったく動かない。

重い、いや「重い」なんて言葉では足りないほど、全身が鉛のように沈んでいる。

 

目を開けるのも、呼吸を整えるのも、何一つ自然にできない。

目が覚めたこと自体が絶望だった。

 

今日もまた、生きなければならない。

それが恐ろしくてたまらない。

 

うつ病になってから、世界のすべてが色を失った。

人の声も笑顔も、風景も季節の移ろいも、私には届かなくなってしまった。

 

ただ灰色の霧の中を漂っているような、そんな感覚。誰かが「大丈夫?」と優しく声をかけてくれても、その言葉の意味すら遠く感じる。

 

言葉は空虚に響いて、私の心に届かない。

「怠けてるんじゃないの?」
「気持ちの持ちようだよ」
「運動したら治るって!」

 

無邪気な善意は、時に刃となって私の胸を刺す。

そんなこと、自分でも何千回と考えた。

 

運動もした。

栄養にも気をつけた。

規則正しい生活を意識したこともあった。

 

でも、うつ病はただの「やる気の問題」ではない。

どんなに努力しても、抗えない波に飲み込まれる日々がある。

 

気合いや根性で治るものなら、とっくに私は元気になっている。

毎日、ただ「今日も死なずにいられた」というだけで精一杯だった。

 

家族には申し訳ないと思う。

心配をかけ、負担をかけていることは痛いほどわかっている。

 

それでも、自分ではどうしようもできない。

「迷惑をかけたくない」と思えば思うほど、自分を責めてしまう。

「自分なんかいない方がいい」と思う瞬間が何度もあった。

 

仕事も辞めた。

友人との連絡も断った。

 

スマホは音を消して、通知をすべてオフにして、ただひたすら布団にくるまって時間が過ぎるのを待つ毎日。

誰にも会いたくなかったし、誰にも見られたくなかった。

 

医者に言われた。

「焦らないことが一番大切です」と。

でも、焦らないでいられるだろうか? 世の中はどんどん進んでいく。

 

友人は仕事で評価されている。

私も東日本人事リーダーだった。

 

SNSを見ると、みんなが眩しくてたまらなかった。

取り残されたような気持ち。

 

いや、取り残されているのではなく、すでに社会から切り捨てられたのではないかとすら思う。

 

それでも、ある日、ほんの少しだけ違った朝があった。

布団の中から見えた窓の外に、青空が広がっていた。

 

ほんの少し、空が綺麗だと思った。

それだけのことだけれど、私にはそれが奇跡だった。

 

何かを「綺麗」と思える自分が、まだどこかに残っていたことに気づいた。

それから、ほんの少しずつ、呼吸を整える練習をした。

 

朝、カーテンを開けるようにした。

日光がまぶしくて嫌な日もあったけれど、何も感じない日も、少しだけ心が和らぐ日もあった。

 

食事は、無理のない範囲で少しずつ戻していった。

薬の副作用に苦しんだ日もあったけれど、それでも飲み続けた。

 

医師やカウンセラーの言葉が、時々心の奥に届くこともあった。

治るとは言えない。

 

今もまだ、苦しい日がある。

ふとした瞬間に涙が出ることもあるし、自分を責めてしまうこともある。

 

けれど、「絶望」しかなかった日々から、「少しだけ希望」が見える日が出てきた。

それが、私にとっての回復の第一歩だった。

 

うつ病は、決して「弱さ」ではない。

誰も好きでうつ病になるわけではない。

 

心の風邪なんて軽い言葉で語れるものでもない。

だけど、確かに、回復への道はある。

 

決して一直線ではなく、むしろジグザグで後戻りだらけだけれど、それでも一歩一歩、歩くことはできる。

 

このブログを読んでいる誰かが、もし今、私と同じように苦しみの中にいるのなら、どうか伝えたい。

 

あなたは、ひとりじゃない。

苦しんでいるあなたの気持ちを、誰かが分かろうとしている。

 

今日を生き延びただけでも、あなたは十分に頑張っている。

そして、きっと、いつか、空の青さが目に映る日が来る。

 

その日まで、一緒に歩いていきましょう。

 

最後まで読んでいただいてありがとうございます。

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良かったら読んでいただけたらと思います

少しでも生きる力をみいだせれば幸いです

https://note.com/reimi_tutu/n/nba0d2059f547

 

医師にタンパク質を摂りなさいと言われたので。

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私の時にこれらを利用してたら、また違った人生だったかもしれない。

 

ひとりではどうにもならない時あるよね

私は大変だったんだ