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KIZUNA  うつ病だけど もう少し 生きてみます。

障害2級 重度のうつ病日記 長男と家族の闘病余命宣告

うつ地獄日記 ― 「普通」に押し潰される日々 725

朝。目が覚めるというより、意識が浮かび上がってしまったという感覚。

眠れたかどうかもわからない。

 

ただ、夢と現実の境目が曖昧で、頭の中はもやの中にあるようだった。

体が重くて、ベッドから起き上がることができない。

 

今日が何曜日なのかも定かじゃないけれど、カレンダーを見るのが怖くて、スマホも触れない。

 

「また今日が始まってしまった」と思う。

この世に存在すること自体が罪のような気がして、空気を吸うことすら申し訳なくなる。

 

家族の気配がするたびに、胸の奥に痛みが走る。

自分は何もしていない。

 

いや、何も“できない”。

うつ病になるまでは、「できない」という言葉はただの言い訳だとさえ思っていた。

 

でも今は違う。

やろうとすると、心の中に巨大な岩のようなものが立ちはだかって、何一つ前に進まない。

 

家族は心配してくれている。

でも、その「優しさ」が今の自分にはつらい。

 

「無理しないでね」と気遣ってくれるのに、返す言葉がない。

心の中に「ごめん」が渦巻いて、何千回も繰り返される。

 

「ごめん」「ごめん」「本当にごめん」。

でも謝ったところで、何も変わらないし、何より自分自身がこの地獄から抜け出す方法を知らない。

 

午前中はただベッドに横たわって、天井を見つめて過ごす。

時間の感覚はほとんどない。

 

時計を見ても、「今が何時か」より「まだこんなに時間があるのか」と思ってしまう。

1日が永遠のように長い。

 

誰もが「1日は24時間」と言うけれど、うつの地獄では1時間がまるで1年のように感じる。

苦しみが延々と続く。

 

午後、なんとかトイレに行き、水を飲み、何か口に入れる。

でも味がしない。

 

食欲なんてない。

ただ、「食べなきゃ死んでしまう」という義務感だけで動いている。

 

正直、死んでしまってもいいと思うこともある。

でも「自殺」はできない。

 

なぜなら、それをしてしまったら、残された家族がもっと苦しむことになるから。

だから、生きるのではなく、「死ねないから存在している」だけなのだ。

 

SNSを見ると、みんなが「今日も頑張ってる」とか「やりがいある仕事」とか「家族と幸せな時間」などと投稿している。

 

それを見てしまった瞬間、心がガラガラと崩れていく。

自分は何もしていない。

誰の役にも立っていない。

 

むしろ、誰かの足を引っ張っている。

自分という存在が迷惑でしかないという感覚が、胸を押し潰すように広がっていく。

 

夕方、リビングから笑い声が聞こえる。

でも、自分はそこに入っていけない。

 

壁一枚、ドア一枚の距離が、何百メートルにも感じる。

心がシャッターを下ろしてしまっている。

 

笑うことができない。

テレビを見ても、内容が頭に入ってこない。

 

ただ画面が動いているだけ。

それなのに、家族の前では無理に笑ってしまうこともある。

「大丈夫だよ」と嘘をついてしまう。

 

「心配させたくない」と思ってしまうけれど、それは結局、自分が嫌われたくないだけなのかもしれない。

夜になると、焦りと絶望が同時に襲ってくる。

 

何もできなかった1日。

何の意味もなかった1日。

何も進まなかった自分。

何も成し遂げられなかった罪悪感。

 

ベッドに横になっても、目を閉じると責める声が聞こえる。

「怠け者」「甘え」「何やってんだ」「お前のせいで…」。

 

実際に誰かが言っているわけではない。

でも、自分の中に住み着いた「もう一人の自分」が、いつもささやいてくる。

 

「お前なんかいなくてもいいんだよ」と。

それでも、朝はまた来てしまう。

 

そして、また今日が始まってしまう。

――この繰り返しが、うつ地獄の日常。

 

生きているだけで、苦しい。

何もしていないのに、疲れる。

何も得られないのに、失っていく。

 

自分という存在が、じわじわと溶けていくような感覚。

時間も空間も感情も、全部が灰色に染まっている世界。

 

それでも、書いている。

言葉を綴ることで、ほんの少しでも「ここにいる」と証明したいのかもしれない。

 

誰かが読んでくれたら、「自分の苦しみは存在していた」と思えるかもしれない。

うつ地獄の底から、かすかな声を発してみる。

 

それが、誰かの心のどこかに届いてくれることを、ただ願いながら。

 

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医師にタンパク質を摂りなさいと言われたので。

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私の時にこれらを利用してたら、また違った人生だったかもしれない。

 

ひとりではどうにもならない時あるよね

私は大変だったんだ