過去に戻りたいと思う気持ちは、うつの闇の中で何度も湧き上がってくる。
あの頃ならまだ元気で、笑えて、未来に希望を持っていた。
失ったものばかりが頭の中で光を放ち、今の自分がどれほど壊れてしまったかを思い知らされる。
「あの時に戻れたら…」と繰り返すけれど、時間は決して巻き戻らない。
頭ではわかっているのに、心が納得しない。
過去にしがみつくしかないほど、今を生きるのが苦しい。
友人と笑い合っていた日々、何も考えずに夢を語れた日々、普通に働き、普通に眠れた日々。あの「普通」がどれほど尊いものだったか、失って初めて知った。
今の自分には、ただその過去の幻影しか残っていない。
過去に戻りたい。
やり直したい。
病気になる前の自分に戻りたい。
そう思えば思うほど、今の現実との落差に押し潰されてしまう。
けれど、どんなに願っても過去には戻れない。
残酷なほどに、時間は前にしか進まない。
その不可能さが、胸の奥をさらに深くえぐっていく。
「戻れない」と知りながら「戻りたい」と叫ぶ。
この矛盾に苦しみながら、今日も生きてしまう。
未来を描けないから、過去にすがるしかない。
過去が輝けば輝くほど、今が地獄のように思える。
それでも、なぜか心臓は動き続け、朝はまたやって来る。
生きる意味も、未来の希望もないのに。
だからこそ、過去に逃げ込みたくなるのだろう。
