なぜ自分は生きているのだろう――この問いが、うつに沈んでいるとき何度も頭を支配する。朝、目を覚ましても体は重く、布団から起き上がる理由を見つけられない。
やるべきことがあるはずなのに、気持ちは空っぽで、ただ呼吸を繰り返すだけの日々。
食べても、眠っても、何ひとつ満たされず、ただ時間だけが過ぎていく。
「生きている意味はなんだろう」
この疑問は、心を締め付ける刃のように繰り返し現れる。
周囲の人は「生きているだけでいい」とか「そのうち良くなる」と言う。
しかし、その言葉は心に届かない。
なぜなら、自分自身が生きている価値を見いだせないからだ。
かつて夢や希望を持っていた日々もあった。
笑い合えた時間もあった。
けれど、今はそれらがまるで別人の記憶のように遠ざかり、霞んでいく。
鏡に映る顔も、自分ではない誰かのように思える。
「ただ生きているだけ」
それが現実になってしまうと、息をしていることさえ苦痛になる。
心は空洞で、何をしても虚しさに押しつぶされる。
もし消えてしまえたなら、楽になれるのだろうかと考えてしまう。
けれど、同時に消えることもできない。
家族や周りの人を傷つけてしまうことへの罪悪感が、最後の鎖のように自分をこの世につなぎ止めている。
その矛盾の中でもがき続けることが、うつの地獄だ。
なぜ生きているのか。
理由は見つからない。
ただ、「死ねないから生きている」という消極的な答えしか出せない。
生きたいわけでも、未来を信じているわけでもない。
ただ、時間に流され、呼吸を続けているだけ。
その状態がどれほど苦しく、孤独で、出口のない牢獄のように感じられるか。
誰にも理解されないまま、今日もまた「なぜ生きているんだろう」と問いかけながら、重たい一日が始まってしまうのだ。
