
うつの底に沈んでいると、自分の存在そのものに疑問がわいてきます。
「自分なんか、生きていていいのだろうか」
「周りに迷惑をかけてばかりじゃないか」
「価値なんてないんじゃないか」
そんな声が、心の奥底から湧きあがってきて、頭を支配していきます。
朝、目を覚ましても、何も始まってほしくない。
外の光が差し込むと、なぜか胸が痛む。
今日もまた、生きてしまった。そんな後ろめたさすら感じる。
人に会えば、笑顔を作らなければならない。
でも、本当は心が空っぽで、何も感じられない。
相手の優しさに触れるほど、自分の無力さが突き刺さる。
「どうして自分だけがこんなに苦しいんだろう」
「どうして普通に生きられないんだろう」
そんな問いに答えは出ない。
本当は、生きているだけでいいはずなのに。
それすら許されないような気持ちになるのが、うつの恐ろしさ。
生きる意味を探そうとすると、余計に苦しくなる。
だからといって、意味を手放す勇気も持てない。
ただただ、空虚さと重さに押しつぶされそうになる。
「生きていていいのかな」
その問いは、消えることはない。
けれど、それを抱えたままでも、呼吸は続いてしまう。
だから、今は答えを出そうとしなくてもいいのかもしれない。
生きていていいかどうかなんて、すぐにはわからない。
ただ、苦しいままでも、ここに存在している。
それ自体が、もしかすると十分なのかもしれない。
