
地獄のうつ闘病記
朝が来るたび、胸の奥が沈む。
光が差すはずの窓からは、ただ灰色の気配だけが流れ込む。
「今日もまた、生きなければならないのか」――その思いが、重しのように全身を押し潰していく。
心は壊れかけた機械のようだ。
動こうとしても動かない。
笑おうとしても顔が動かない。
何をしても、何も感じない。
薬を飲み、医者の言葉を聞き、少しでも楽になろうと努力しても、
次の日にはまた同じ暗闇が待っている。
希望という言葉が遠い世界の出来事のように思える。
人は「頑張って」と言う。
けれど、その言葉が刃のように胸を刺す。
もう十分頑張っているのに、それでも足りないのかと責められている気がする。
夜になると、ようやく静けさが訪れる。
でもその静けさは優しさではなく、心を蝕む闇の静けさだ。
「もう消えてしまいたい」と呟く声が、自分の中から聞こえる。
それでも、生きている。
それでも、まだ終わっていない。
理由はわからない。
ただ、終わらせる勇気も、もう残っていないだけかもしれない。
――地獄のような日々を、今日も一日、生き延びた。
それだけで、十分すぎる闘いだった。
希望がなくても、光が見えなくても、
それでも「今日を生きた」ことは、確かに意味のあることだ。
