
今日は朝から、胸の奥が重たい石のように沈んでいた。
理由なんて、やっぱりよくわからない。
気づいたら目の前の景色が少し灰色がかって見える。
まるで世界の彩度だけが勝手に下げられたみたいだ。
家の中はいつもと同じなのに、自分だけがどこか別の場所へずれ落ちていくような、奇妙な感覚がある。
家族の声は聞こえる。生活音もしている。でも、自分はその輪の外に立っているだけのようで、触ろうとしてもガラス越しに弾かれてしまう。理解されたいとも思うけど、説明する言葉も浮かばない。
「どうやって生きればいいんだろう」
その問いはもう呪文みたいになっていて、気づけば心の中で何度も唱えている。
本当は、普通に生きたいだけなんだ。
特別なことはいらない。
ただ、朝起きて、少し笑えて、ご飯を食べて、夜になったら眠れる。
そんな当たり前が、どうして自分にはこんなに遠いんだろう。
外に出ようとしたけど、玄関の前で足が止まった。
世界の風景に自分が混ざり込める気がしなくて、靴を履く勇気すらどこかに消えていた。
結局、部屋に戻って、ベッドに倒れ込む。
何かをしなくちゃいけない気持ちはあるけれど、身体がついてこない。
今日も、生きることは簡単じゃなかった。
でも、不思議と「終わらせたい」というよりは、ただ「この重さをどう扱えばいいかわからない」だけなんだ。
生きたいのか、生きたくないのか、それすら曖昧で、ただ目の前の時間をやり過ごすことに必死になっている。
それでも、夕方になって少しだけ楽になった瞬間があった。
窓から差し込んだ柔らかい光が、部屋の隅を照らして、ほんの少しだけ空気が軽くなった気がした。
たった一瞬でも、そういう隙間があると、「もう少しだけ生きてみてもいいか」と思えてしまう自分がいる。
今日も答えは見つからなかった。
どうやって生きればいいのか、まだわからないまま。
でも、こうして書いている時間だけは、自分の気持ちを少しだけ外に出せる。
そのほんのわずかな解放が、今の自分には十分なのかもしれない。
また明日、同じ問いを抱えながら、それでも一歩だけ先へ進めたらいい。
そんな願いだけを胸に、今日の日を閉じる。