
わからないまま、今日も問いを抱えて目が覚める。
「どうやって生きればいいんだ」
朝の光は窓から差し込むのに、心には届かない。布団の中で息をしているだけで、もう一日分の力を使い果たしたような気がする。
答えを探して歩いた日もあった。誰かの言葉、本の一節、昔の自分の記憶。けれど、どれも決定打にはならない。掴めそうで、指の間からすり抜けていく。生き方の正解は、どこかに掲示されているわけじゃないと知っているのに、それでも掲示板を探してしまう。
昼になると、時間だけが先に進む。自分は置き去りのまま。
「何もしていない」という罪悪感が、胸の奥で重りになる。何かを成し遂げなければ生きてはいけない、そんな無言の圧力が、今日も肩にのしかかる。
夜になると、問いはさらに鋭くなる。
どうして生きているんだ。
どうやって明日を迎えればいいんだ。
考えれば考えるほど、出口のない部屋に閉じ込められていく。眠れないまま、天井の染みを数え、心の中で同じ言葉を繰り返す。
それでも、不思議なことに、問い続けている自分がいる。
諦めきれずに、投げ出せずに、今日も問いを抱えたまま生き延びている。答えがなくても、問いが苦しくても、呼吸だけは続いている。
もしかしたら、生き方がわからないまま生きる、という形もあるのかもしれない。
胸を張れなくても、前を向けなくても、ただ「今日を終える」ことだけを目標にする日々。問いを消すことはできないけれど、問いと一緒に眠り、問いと一緒に目覚める。
「どうやって生きればいいんだ」
その言葉を抱えたまま歩く道は、相変わらず霧の中だ。
それでも、問い続ける限り、完全には終わっていない。
そう信じるしかない夜を、今日も静かに越えていく。