
生存不可
朝が来るたび、世界は「お前は対象外だ」と告げてくる。
息をしているだけでエラー、存在しているだけで違反。
何もしていないのに、最初から詰んでいる。
希望は仕様に含まれていない。
努力は読み込まれず、根性論は即クラッシュ。
誰かの「大丈夫」は、この現実では無効だ。
立っていられない。
進めない。
休んでも回復しない。
この世界は、生き延びる前提で作られている。
だから最初から壊れている人間は、
静かに、しかし確実に切り捨てられる。
「頑張れ」と言われるたび、
「まだ死んでいないのが不思議だな」と言われている気がする。
生きていることが、すでに無理筋なのに。
出口はない。
救済もない。
あるのはただ、
生存不可という判定だけ。
それでも心臓は勝手に動き続ける。
それが一番残酷だ。