
うつ地獄日記・新年その2
新年二日目。
「明けた」という事実だけが、重くのしかかっている。
何も始まっていないのに、もう疲れている。
世間はまだ正月の空気を引きずっている。
テレビの中では笑顔が溢れ、希望だの目標だのが安売りされている。
それらはすべて、こちらには無関係だ。
ガラス越しに見ている別世界の出来事みたいだ。
昨日と今日の違いがわからない。
いや、正確に言えば、今日のほうが少しだけ苦しい。
「新年なのに何も変わらない」という事実が、
昨日よりはっきり見えてしまったからだ。
目を覚ました瞬間から、心はもう底に沈んでいる。
起き上がる理由が見つからない。
眠っている間だけが、唯一この世界から切り離される時間なのに、
それすら終わってしまった。
「今年はどうするの?」
そんな問いが、どこからともなく聞こえてくる気がする。
答えなんて、あるわけがない。
どうするもこうするも、
生きているだけで精一杯だ。
未来という言葉が、ただの脅しに聞こえる。
希望は眩しすぎて、直視できない。
努力や前向きさは、
持っていない人間を責めるための道具にしか思えない。
新年という区切りは残酷だ。
「リセット」なんて起きない。
壊れたまま、疲れ切ったまま、
そのまま年だけが更新されただけだ。
それでも時間は進む。
望んでもいないのに、今日という一日が始まってしまう。
逃げ場はない。
終わらせる方法も見えない。
ただ、今日も書いている。
意味はない。救いもない。
それでも、ここにこうして言葉を落とすことでしか、
自分がまだ存在していることを確認できない。
新年二日目。
うつ地獄は、何事もなかったように続いている。
今年もきっと、問いだけが積もっていく。
答えのないまま。