
死んだら、どこへ行くのだろう。
それは誰にもわからない。
宗教は「天国」や「地獄」と名付け、
科学は「無」と呼ぶ。
けれど、本当のところは、誰も戻ってきて教えてくれない。
もしかしたら、すべてが静かに消えて、
痛みも、記憶も、苦しみも、
ゆっくりとほどけていくのかもしれない。
もしかしたら、
今ここで感じている重さから解放されて、
風のように軽くなるのかもしれない。
あるいは、どこか知らない場所で、
また別の「始まり」を迎えるのかもしれない。
でも、ひとつだけ言えるのは、
今あなたが感じている苦しみは、
「ここ」にしかないということ。
そして「ここ」には、
まだ終わっていない時間も、
小さな変化も、
ほんのわずかな光も、残っている。
死んだ先のことはわからない。
けれど、今この瞬間は、まだ確かに続いている。
だからこそ——
「どこへ行くのだろう」と考えてしまうほどに、
ここで生きている証が、ちゃんとある。
そして今日も生きている。