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KIZUNA  うつ病だけど もう少し 生きてみます。

障害2級 重度のうつ病日記 長男と家族の闘病余命宣告

うつ病恐怖の苦しみ 2

音が遠い。
テレビの音も、外の車の音も、どこか膜を一枚はさんだみたいにぼやけている。
世界が現実じゃないような、夢の中に取り残されたような感覚。

 

でも――苦しみだけは、やけに鮮明だ。

胸の奥に、名前のつかない圧迫感がある。
重いとか痛いとか、そういう単純なものじゃない。

 

ただ「おかしい」。
何かが決定的に壊れている、そんな感覚。

その違和感が、じわじわと恐怖に変わっていく。

 

理由は分からないのに、
「このままじゃ危ない」という信号だけが鳴り続ける。

 

逃げ場はない。
外に出ても同じ、部屋にいても同じ。
どこにも安全な場所がない。

 

自分の中に、閉じ込められている。

時間の流れもおかしい。
時計の針は進んでいるはずなのに、体感ではほとんど動いていない。
一秒一秒が引き延ばされて、永遠みたいに長くなる。

 

その長い時間を、ずっと「怖い」という感情だけで埋め尽くされる。

考えようとすると、思考がまとまらない。
言葉にならない断片だけが頭の中をぐるぐる回る。

 

「どうしよう」
「おかしい」
「怖い」
それだけが繰り返される。

 

自分で自分を落ち着かせようとしても、効かない。
深呼吸をしても、何も変わらない。
むしろ「落ち着かなきゃ」と思うほど、焦りが強くなる。

 

体もおかしい。
手が冷たい。
心臓が変なリズムで打つ。
自分の体なのに、うまくコントロールできない。

 

このまま壊れてしまうんじゃないか。
もう元に戻らないんじゃないか。

 

その考えが、恐怖にさらに火をつける。

誰かにこの状態を説明しようとしても、できない。
「怖い」としか言えない。
でも、その一言ではまったく足りない。

 

この恐怖は、もっと複雑で、もっと深い。
言葉の外側にあるものだ。

 

だから、理解されない。
伝わらない。
結局、一人で耐えるしかない。

 

気づくと、ただ座っているだけで何時間も過ぎている。
何もしていないのに、ぐったりと疲れている。

 

戦っているわけでもない。
でも、ずっと何かに追い詰められている。

 

終わりが見えない恐怖。
原因の分からない苦しみ。
出口のない閉じた世界。

 

その中で、ただ一つ願う。

せめて、少しだけ静かになってほしい。
この内側の嵐が、ほんの一瞬でもいいから止まってほしい。

 

そう思いながら、
今日もまた、自分の中の見えない恐怖と向き合い続けている。

 

最後まで読んでいただいてありがとうございます。

 

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とても優しく親切で感動ですよ

 

 

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