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KIZUNA  うつ病だけど もう少し 生きてみます。

障害2級 重度のうつ病日記 長男と家族の闘病余命宣告

心が壊れる瞬間を、あなたは知らない

「心が壊れる瞬間を、あなたは知らない」

 

それは、突然やってくるものじゃない。
雷のように一瞬で全てを奪うものではなく、むしろ、気づかれないように静かに入り込んでくる。

 

最初はほんの些細な違和感だ。
朝、目が覚めても体が重い。

 

理由はないのに、世界に色がない気がする。
いつも通りの景色なのに、どこか遠くに感じる。

 

その違和感は、少しずつ確実に広がっていく。
できていたことが、ひとつ、またひとつとできなくなる。

 

服を着替えること、外に出ること、人と話すこと。
どれも特別なことじゃなかったはずなのに、まるで高い壁のように立ちはだかる。

 

言葉も消えていく。
頭の中では何かを考えているはずなのに、それを形にできない。
「大丈夫」と言おうとしても、その一言すら遠くて、届かない。

 

笑うことが難しくなる。
楽しいはずの時間も、どこか他人事みたいに流れていく。
気づけば、自分がそこにいる理由さえ分からなくなる。

 

周りは変わらない。
世界はいつも通りに動いている。
人は笑い、働き、日常を続けている。

 

だからこそ、取り残される。
自分だけが、違う時間の中に閉じ込められているような感覚。
助けを求める声も、喉の奥で消えていく。

 

「頑張ればいい」
「考えすぎだよ」
そんな言葉が、遠くから降ってくる。

 

でも、その頃にはもう、頑張るための力は残っていない。
考えることすら苦しいのに、どうやって立ち上がればいいのか分からない。

 

心が壊れる瞬間は、音を立てない。
誰にも気づかれないまま、ゆっくりと崩れていく。
そして最後には、自分ですらその変化を受け入れるしかなくなる。

 

ある日、ふと気づく。
何も感じないことが、当たり前になっていることに。
悲しみすら遠く、ただ空っぽの時間だけが続いていることに。

 

それが「壊れる」ということなのかもしれない。

戻りたいと思う。
前の自分に、普通だった日々に。
でも、その「普通」がどんなものだったのか、もう思い出せない。

 

静かで、誰にも見えない場所で起きる崩壊。
叫び声も上げられないまま進んでいく終わり。

 

その瞬間を、
あなたはきっと、知らない。

 

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とても優しく親切で感動ですよ

 

 

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