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KIZUNA  もう少し 生きてみます。

障害2級 重度のうつ病日記 長男と家族の闘病余命宣告

今は珍しく気分が落ち着いてる。ものすごく波があるんだ。230

今は珍しく気分がいい。

太陽が窓から差し込んできて、その温かさが心地よい。

 

でも、心の奥底にはいつもの沈んだ感情が潜んでいるような気がする。

まるで穏やかな海の中に、見えない波が静かに立ち上がっているようだ。

 

朝、目が覚めた瞬間、いつもの重さがなくなっていることに気付いた。

それが嬉しい反面、少し戸惑ってしまう。何が変わったのか、理由もよく分からないまま、ただその状態を受け入れることにした。

 

外に出ると、空気が新鮮で、花たちが微笑むように咲いていた。

散歩をすると、心地よい風が髪をなで、頬をかすめる。

 

自然の美しさに触れることで、心が一瞬だけ軽くなる感じがした。

でも、それは波が去ったのではなく、また来る前の一瞬だけの穏やかさに過ぎないのかもしれない。

 

午後になると、なぜか急に気分が下がり始めた。

何もかもがくすぶって見えて、心の中で不安の渦が広がっていく。

 

波が静かに立ち上がり、今度はもっと荒れ狂う前兆だ。気分の変動に振り回される自分に苛立ちを感じながらも、どうにもできないことも理解している。

夜、一人の時間がやってきた。

 

部屋にこもってしまうと、その孤独感が増幅される。

でも、外に出る勇気も湧かない。

 

友達との連絡も遠のき、自分の中でうずくまるばかりだ。

波が押し寄せて、心を押し潰そうとしているようだ。

 

寝る前、鏡を見つめながら自問自答する。

なぜ今日はいつもよりも気分がいい瞬間があったのだろう?

 

そして、それはどこかに消えてしまったのだろうか?

うつ病の日々は予測不可能で、まるで自分の感情に振り回されているような気がする。

 

でも、少しだけでも前向きな気分を大切にしようと決めた。

波が来るたびに必死で立ち向かう日々が続く中で、時折見せる晴れ間を大切にしたい。

 

明日もまた新しい日が始まる。

 

波があるからこそ、穏やかな日々が輝くのだと信じて。

 

 

 

強い生きる力を持つ息子について書きました

「こんにちは 悲しみ君」長編

良かったら読んでいただけたらと思います

https://note.com/reimi_tutu/n/nba0d2059f547

 

 

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