今は珍しく気分がいい。
太陽が窓から差し込んできて、その温かさが心地よい。
でも、心の奥底にはいつもの沈んだ感情が潜んでいるような気がする。
まるで穏やかな海の中に、見えない波が静かに立ち上がっているようだ。
朝、目が覚めた瞬間、いつもの重さがなくなっていることに気付いた。
それが嬉しい反面、少し戸惑ってしまう。何が変わったのか、理由もよく分からないまま、ただその状態を受け入れることにした。
外に出ると、空気が新鮮で、花たちが微笑むように咲いていた。
散歩をすると、心地よい風が髪をなで、頬をかすめる。
自然の美しさに触れることで、心が一瞬だけ軽くなる感じがした。
でも、それは波が去ったのではなく、また来る前の一瞬だけの穏やかさに過ぎないのかもしれない。
午後になると、なぜか急に気分が下がり始めた。
何もかもがくすぶって見えて、心の中で不安の渦が広がっていく。
波が静かに立ち上がり、今度はもっと荒れ狂う前兆だ。気分の変動に振り回される自分に苛立ちを感じながらも、どうにもできないことも理解している。
夜、一人の時間がやってきた。
部屋にこもってしまうと、その孤独感が増幅される。
でも、外に出る勇気も湧かない。
友達との連絡も遠のき、自分の中でうずくまるばかりだ。
波が押し寄せて、心を押し潰そうとしているようだ。
寝る前、鏡を見つめながら自問自答する。
なぜ今日はいつもよりも気分がいい瞬間があったのだろう?
そして、それはどこかに消えてしまったのだろうか?
うつ病の日々は予測不可能で、まるで自分の感情に振り回されているような気がする。
でも、少しだけでも前向きな気分を大切にしようと決めた。
波が来るたびに必死で立ち向かう日々が続く中で、時折見せる晴れ間を大切にしたい。
明日もまた新しい日が始まる。
波があるからこそ、穏やかな日々が輝くのだと信じて。
強い生きる力を持つ息子について書きました
「こんにちは 悲しみ君」長編
良かったら読んでいただけたらと思います
https://note.com/reimi_tutu/n/nba0d2059f547
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医師にタンパク質を摂りなさいと言われたので、これ飲んでる。