
朝起きた瞬間、すでに疲れている。
いや、そもそも「起きる」という行為自体が、もう苦しい。
目を開けると、窓の外から淡い光が差し込んでいるのがわかる。
でも、それは希望の光なんかじゃない。
ただ、今日という一日が始まってしまったことを告げるだけの、残酷な合図だ。
目を閉じてしまいたい。
でも、それでも時間は進んでいく。
起きなければならない。
いや、別に「起きなければならない」理由なんてないのかもしれない。
仕事もしていないし、誰かと会う予定があるわけでもない。
ただ、布団の中にずっといると、余計に自分がダメになってしまいそうで、それが怖い。
なんとか身体を起こして、ベッドの端に座る。何をするでもなく、ただぼんやりと部屋の隅を見つめる。
埃が積もった棚、本の山、片付けられないままの服——この部屋の乱れが、今の自分の心の状態をそのまま映しているようだ。
片付けなきゃ、と思う。でも、その「思う」ことすら重すぎる。体が動かない。
それでもなんとか立ち上がり、洗面所へ向かう。
鏡を見るのが怖い。でも、見てしまう。
そこに映るのは、やつれた顔。
目の下には深いクマができ、肌はカサカサで、髪はぼさぼさ。誰かに会うわけでもないのに、歯を磨いて、顔を洗う。
これができたからといって、何が変わるわけでもない。
でも、完全に何もしなくなったら、もう戻れなくなりそうで怖い。
リビングに戻る。
朝ごはんを食べる気力なんてない。
でも、何か食べなきゃ、もっと酷くなる。
冷蔵庫を開けてみる。ヨーグルトがあった。
スプーンで口に運ぶ。でも、味がしない。
ただ、冷たいだけ。食べても食べなくても同じな気がする。
それでも、少しでも胃に入れた。
次に何をするべきか——そんなことを考え始めると、また動けなくなる。
何をしても意味がない気がする。
何もできない自分が情けなくて、余計に落ち込む。
でも、誰かが「何かしろ」と言ってくれるわけでもない。
昼になっていた。時間の流れが怖い。
なぜこんなにあっという間に過ぎてしまうのか。
なぜこんなに生きるのが苦しいのに、時間だけは止まらないのか。
SNSを開いてみる。みんな、楽しそうにしている。仕事の話、恋人との写真、友達との旅行。まるで別の世界の話みたいだ。
自分は、ここにいていいのか。
こんなにも無価値な人間が、この世界に存在していていいのか。
午後も特に何をするでもなく、ぼんやりと時間だけが過ぎていく。
何かをしようとしても、やる気が出ない。
頭が働かない。本を読もうとしても、文字が頭に入らない。
音楽をかけても、うるさいだけに感じる。映画を見ようとしても、集中できない。
何をしても楽しくない。
何をしても無駄な気がする。
ただ、時間を潰しているだけ。
夜になった。今日も何もできなかった。
何も成し遂げられなかった。
生きている意味があるのか、わからない。
でも、死ぬ勇気もない。
死ぬのは怖い。
でも、生きるのも辛い。この先もずっと、この苦しみが続くのだろうか。
ずっと、この暗闇の中で生きていかなければならないのだろうか。
布団に入る。眠れるかどうかはわからない。
でも、目を閉じる。明日が来なければいいのに、と思いながら。
それでも、また朝が来るのだろう。
生きることが、こんなにも辛いのに。
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医師にタンパク質を摂りなさいと言われたので。
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