今日も朝が来た。まるで昨日の続きのような朝。
何も新しくなく、何も始まらない。
目が覚めたのか、眠りから抜け出せなかったのか、それすらも分からないまま、重い身体を布団の中で感じる。
起き上がる理由が、今日も見つからない。
スマホは相変わらず通知でいっぱいだったけれど、誰の声も、どの言葉も、自分の世界には届かない。
LINEもメールも未読のまま。
返信する気力なんて、ずっと前に失くした。
誰かと話すことも、誰かの言葉を受け止めることも、今の自分には重すぎる。
布団の中はぬるい地獄。外に出るのが怖いわけじゃない。
怖がるエネルギーすらもうない。
ただただ、何もしたくない。
何も考えたくない。
なのに、脳みそだけは勝手に回り続ける。
過去のこと、失ったもの、逃したチャンス、言えなかった一言、誰かの顔、誰かの言葉。
何もしていないのに、なぜか責められている気がする。
「どうしてこうなったのか?」という問いを、何百回、何千回、繰り返しても答えは出ない。理由があれば、原因があれば、それを直せばよくなるのかもしれない。
でも、うつ病にはそんな「わかりやすい原因」なんてない。
あったとしても、もう取り戻せないものばかり。
全部が、今さらどうしようもないこと。
昼になっても、何も食べる気が起きない。
冷蔵庫を開けて、しばらく立ち尽くして、閉める。味覚なんて、ずいぶん前に壊れてしまったようだ。
何を食べても、美味しくない。
むしろ、食べること自体がしんどい作業になっている。
なにをするのも、もう精一杯。
今日もまた、体が少しずつ弱っていく。
外の世界は、どこか遠い場所にある。
人々が働いて、笑って、怒って、何かに夢中になっている光景は、テレビやSNSでしか見ない幻のよう。
自分は、そこから完全に取り残されている。
いや、最初からそこにはいなかったのかもしれない。
夕方になると、罪悪感が襲ってくる。
今日も何もしなかったという現実が、重く胸にのしかかる。
「怠けてるだけ」「甘えてるだけ」——そんな声が、どこからともなく聞こえてくる。
でも、自分に鞭を打っても、心は動かない。
心が死んでいるのに、体を動かす意味なんてあるのか。
夜になると、不安と孤独が一層強くなる。
誰にも必要とされていない気がする。
自分がいなくなっても、誰も困らない気がする。
むしろ、迷惑が一つ減るだけなんじゃないかと思えてしまう。
「死にたい」というより、「消えたい」。
静かに、誰にも気づかれずに、ふっとこの世界からいなくなりたい。
そんな考えが、夜の闇の中で膨らんでいく。
眠ることすら恐ろしくなっている。
夢の中でも苦しくなることがある。
眠っても休めない。
朝が来るのが怖い。
でも、来てしまう。
どうせまた同じ日が繰り返されるだけ。
未来なんて見えない。
何かを変えるエネルギーなんて、もう残っていない。
それでも、なぜかまだ生きている。
不思議だ。
これほどまでに絶望していても、心のどこかで「まだ終わらせたくない」と思っているのかもしれない。
いや、ただ怖いだけかもしれない。
死ぬことすら、エネルギーがいる。
誰かに助けを求めることもできない。
どうせ分かってもらえない。
「大丈夫?」って聞かれても、「大丈夫」ってしか言えない。
助けを求める言葉が、もう出てこない。
全部、自分の中で腐っていくのを感じながら、今日もまた、ただ静かに時間が過ぎるのを待っている。
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医師にタンパク質を摂りなさいと言われたので。
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うつの時ってひとりではどうにもならないよね
私は大変だったんだ