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KIZUNA  うつ病だけど もう少し 生きてみます。

障害2級 重度のうつ病日記 長男と家族の闘病余命宣告

うつ地獄日記・記憶と現在が溶ける部屋で 695

朝なのか夜なのか、もうわからない。

カーテンを閉め切ったままのこの部屋には、時間の流れという概念が存在しない。

 

時計は壁にかかっているが、その針が進んでいるのかどうかも気に留めなくなった。

気がつけば、ただ布団に沈み込んで、天井を見つめている。

 

目を開けていても夢を見ているようで、夢の中でもこの部屋にいる。

現実と幻覚、過去と現在が、じわじわと溶け合っていく感覚に、私はもう自分を見失っている。

 

ふと、母の声が聞こえた気がした。

昔、風邪をひいたときに隣で水を差し出してくれた、あの優しい声。

 

「大丈夫?」というその一言が、頭の奥にこだました。

でも、それは幻だった。

 

確かに耳元で囁かれた気がして、私は布団を握りしめて涙を流した。

現実には存在しないぬくもりにすがりつくしかない。

 

今の私は、過去の残像にすら救いを求めてしまっている。

この部屋には、私の時間が止まった瞬間がいくつも転がっている。

 

あのノート、開きっぱなしのままのカレンダー、読みかけの本、返しそびれた手紙。

どれもが、「生きるつもりだった私」の痕跡だ。

 

けれど今の私は、その痕跡にすら触れられない。

ノートを開こうとすると手が震える。

 

本を読もうとすれば言葉が歪んで見える。

思考の糸が途中でプツリと切れて、ただ放心したまま時間が過ぎていく。

 

最近、昔の記憶が突然フラッシュバックすることがある。

教室のざわめき、黒板のチョークの音、誰かの笑い声。

 

幸せだった頃というよりは、「ちゃんと存在していた頃」の記憶だ。

自分が社会と繋がっていた証のような場面が、唐突に浮かび上がる。

 

そして同時に、今はそのどれにも属していないという実感に、胸をえぐられる。

あの頃の私は、もうどこにもいない。

 

昼か夜かわからないまま、私はこの部屋で朽ちていく。

誰にも見られず、誰にも求められず、ただ沈んでいく感覚。

 

扉を開ければ世界があるのかもしれない。

でも、足が動かない。心が動かない。

 

誰かに手を引かれても、もうその力すら信じられない。

助けてほしいのに、助けてほしいと言う声すら出せない。

 

窓の外で誰かが笑っている。

小さな子どもの声。

 

その笑い声が、まるで別の世界から聞こえてくるようで、私には届かない音だった。

世界は動いている。

 

季節も、時間も、人も、生きている。

でも私は、この部屋で止まったままだ。

 

溶けた時計のように、私は「今」という現実からすり落ちていく。

「これが自分だ」と思える軸が崩れた瞬間から、人は壊れていくのかもしれない。

 

私の名前、年齢、肩書き。それらがどんどん薄くなって、自分が誰なのかがわからなくなる。ただ「苦しい」という実感だけが残り、それ以外のことは何も掴めない。

 

苦しさだけがリアルで、それ以外は全部夢のようにぼやけていく。

 

食べ物の味がしない。

音楽も響かない。

言葉が心に届かない。

そんな状態が何日も、何週間も続いている。

 

ときどきSNSを開いてみるけれど、みんなが明るく笑っているその姿がまぶしすぎて、すぐに閉じてしまう。

 

私はその明るさに焼かれてしまう。

羨望や嫉妬というより、そこに属せないという絶望だ。

 

誰かと話したい。

けれど、何を話せばいいのかわからない。

 

話すべき言葉が頭に浮かばない。

ただ「苦しい」とだけ伝えても、それは相手にとって重すぎるとわかっている。

 

だから黙るしかない。

沈黙はさらに孤独を深める。

 

それでも、話すよりはまだマシだと思ってしまう自分がいる。

この部屋は、まるで私の心そのものだ。

 

光が遮断され、空気は淀み、時間が歪み、記憶と現在が混ざり合っている。

現実感を失ったこの空間で、私はただ息をしているだけだ。

 

生きているとは言えない。

ただ、「死んでいない」というだけ。

 

それでも、私はここにいる。

朽ちても、溶けても、まだここにいる。

 

願わくば、この日記を誰かが読んでくれることを。

誰かがこの苦しみの痕跡を感じ取ってくれることを。

 

ただ、それだけでも、この地獄の中に意味があると思いたい。

 

——ここは、記憶と現在が溶ける部屋。

 

そして私は、そこに取り残された亡霊のように、生きている。

 

 

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医師にタンパク質を摂りなさいと言われたので。

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私の時にこれらを利用してたら、また違った人生だったかもしれない。

 

ひとりではどうにもならない時あるよね

私は大変だったんだ