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KIZUNA  うつ病だけど もう少し 生きてみます。

障害2級 重度のうつ病日記 長男と家族の闘病余命宣告

うつ病日記地獄 ― 君は誰なんだ:沈黙の中の声 713

「また目が覚めたのか。もう朝だよ。」

 

静かな部屋に、自分の声が響く。

いや、違う。これは“あの声”だ。

 

もうひとりの、自分の中に棲みついた何か。

うつが育てた、冷たい影のような存在。

 

「昨日と何が違う?また何もできずに、ただ時間だけが過ぎる一日になるんだろ。」

布団から出る気力はない。

 

まぶたは重く、体は鉛のように沈んでいる。

なのに心だけが騒がしく、眠れない夜の残響が残っている。

 

「ねぇ、思い出してごらんよ。

あの日、何もかも投げ出したくなった時のことを。」

 

思い出したくなんてない。

でも“あの声”は容赦しない。

 

息をするだけで精一杯の時に、過去の後悔や未来の恐怖を次々と突きつけてくる。

「どうしてまだ生きてるの?君がいることで、誰かが喜ぶと本当に思ってるの?」

 

そんなわけない。

わかってるはずなのに、その感情が霧の奥に霞んで、掴めない。

 

愛情は記憶の彼方にあり、現実の私は、ただの抜け殻だ。

「君は邪魔なんだよ。

 

社会にとっても、家族にとっても、そして君自身にとっても。」

耳をふさぎたい。

 

でも、この声は外からじゃない。

心の奥底でささやく、私自身の影。

 

いくら叫んでも、消えない。

沈黙の中にある声だから。

 

「何をしてもダメだったじゃない。人間関係も壊れた。もう何も残ってないでしょ?」

 

そうだ。

気づけば誰とも連絡をとっていない。

 

携帯の通知は止まり、SNSも削除した。

私が消えたところで、世界は何も変わらない。

 

だから、消えてしまいたいと思うことに、罪悪感すら感じなくなってきた。

でも、ほんのわずかに、どこかで声がする。

 

「まだ生きてる。」

それは小さな声。

 

あの声よりずっとか細く、今にもかき消されそうな声。

でも、確かにいる。

 

「またその希望にすがるの?何度も裏切られてきたのに。」

たしかに、希望は何度も私を見放した。

 

良くなったと思った次の日に、また奈落に突き落とされた。

薬も効かない日がある。

 

カウンセリングでさえ、時に空虚に思える。

でも、それでも、「まだ生きてる」という事実だけは、否定できない。

 

「それのどこに意味があるの?」

わからない。

 

でも、意味があるかどうかなんて、本当は重要じゃないのかもしれない。

意味なんて、あとから作ればいい。

 

今はただ、今日をどうにかやり過ごすことだけを考えればいい。

「逃げてるだけだよ。

 

それで、何か変わるの?」

逃げたっていいじゃないか。

 

もう何年も、この地獄のような日々を生き抜いてきた。

戦って、倒れて、また立ち上がって、それでも壊れそうになりながら、ここにいる。

 

そうだ、私はまだ、ここにいる。

「……どうせまた明日も同じだ。」

 

そうかもしれない。

でも、“今日をやり過ごせた”という実績が、私の中にひとつだけ残る。

 

何もできなかったとしても、息をしていたという事実だけは、確かにそこにある。

小さな声が、少しだけ大きくなる。

 

「大丈夫じゃなくても、生きていていい。」

涙が出た。

 

何に対してか、わからない。

ただ、張り詰めた何かが一瞬だけ緩んで、涙がこぼれた。

 

その瞬間、“あの声”は少しだけ遠のいた。

そして私は、ゆっくりと目を閉じた。

 

今日は、ここまで生きた。

 

それで十分だ。

 

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https://note.com/reimi_tutu/n/nba0d2059f547

 

医師にタンパク質を摂りなさいと言われたので。

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私の時にこれらを利用してたら、また違った人生だったかもしれない。

 

ひとりではどうにもならない時あるよね

私は大変だったんだ