
朝が来るのが怖い。
眠っている間だけ、ほんの少し楽になれるのに、目が覚めた瞬間、また現実に引き戻される。
体が動かない。
重たいとか、だるいとか、そんな言葉では足りない。
まるで全身に見えない鎖が巻きついているようで、指一本動かすのにも気力がいる。
それでも時間は進む。
何もできないまま、何もしないまま、ただ「できない自分」だけが積み重なっていく。
頭の中は静かじゃない。
むしろ逆で、絶え間なく責め続ける声で満ちている。
「怠けているだけだ」
「みんな頑張っているのに」
「お前は価値がない」
その声から逃げる場所はどこにもない。
外の世界は普通に回っている。
人は働き、笑い、誰かとつながっている。
それを見れば見るほど、自分がどれだけ壊れてしまったのか思い知らされる。
何もできない。
やりたいことすら思い浮かばない。
好きだったことも、全部色を失ってしまった。
食べることさえ苦痛になる日もある。
お風呂に入ることも、顔を洗うことも、
「生きるための当たり前」が、ひとつひとつ重すぎる。
一日が終わる頃には、ぐったりしている。
でも、それは何かをやり遂げた疲れじゃない。
ただ「何もできなかった自分」に押し潰された疲れ。
そしてまた思う。
「今日も無駄に生きてしまった」と。
悲惨なのは、終わりが見えないこと。
痛みの原因が見えないこと。
そして、この苦しみが、他人にはほとんど伝わらないこと。
助けを求める気力もなく、
理解される希望も持てず、
ただ、見えない地獄の中で、ひとり耐え続ける。
それでも、心臓は勝手に動き続ける。
望んでいないのに、生かされている。
それが、うつという生き地獄の現実なんだ。
とても優しく親切で感動です